2017年09月02日

2017年9月の予定&自己判断する方法

2017年9月の予定

9月20日(水曜)19時終了
9月26日(火曜)午前休診・午後は通常診療

以上の変更がありますのでご注意ください。

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自分のことは自分が一番わかって・・・いるでしょうか?

自分を過信・慢心するのも本当は
「大事な心のケア」になりますから
大切なことではあるのですが・・・
病気関連でそれが起こると痛い目を見るのは自分です。
大病まで進展してしまえば自分だけでは済まず、
家族を巻き込んだ重大事件になります。

最近は子供が親を…などの殺人事件ニュースが増えているようで、
そこに介護という文言が含まれる内容も多いでしょう。
子供は20代30代に限らず、50代60代の場合さえよく目にします。

褒められた言い方ではありませんが
生命の終わりを考えると
最後の最後まで元気で生きられる
ピンピンコロリが1番。
急変しないようにゆっくり低空飛行でその日まで過ごす
スローランディングが2番。

終活が流行っているといいますが
終わりを迎えた後の心配も大事ですが
苦しまずに終わりを迎えることも考えないと
10年介護生活(不健康寿命)で過ごされるのは
本人も家族もつらいものです。

元気に過ごす・緩やかに過ごす、
どちらもそこで大事になってくるのは
楽しめること!を楽しむことです。

よく歯周病などで「骨がなくなってるね」と言うと
「齢だから、老化ですね」
と患者さんに言われてしまうことがあります。
うちのホームページ上でも述べていますが
老化で歯根を囲む骨のすべてを失うのは200歳です。
そのため100歳以上でも歯がほとんど残っている人もいます。

老化は誰しもが必ず起こる自然現象。
歯がある100歳が例外・異端と思っているようでは
きっと変わらないでしょう。
歯周病をはじめとした病気で歯を失う人が多い現実。
マジョリティ(多数派)が正解ではありません。
「齢だから」で決めつけるのはやめましょう。
ほとんどのことが当てはまりません。

楽しめること!を楽しむこと・・・
それは社会生活を営むことで起こります。
自分一人の孤立した状況ではそんな意識も生まれにくい。
オーラルフレイルや
サルコペニア・ロコモティブシンドロームの回で
お話ししたように社会生活から外れやすい状況は
歯の状態が悪いことからも始まってしまいます。

小中高と運動や音楽も頑張っていた人が
大学に通うようになるとそれらをやめてしまって、
それまで並行して頑張っていた
勉強・授業ですら嫌になる(やる気がなくなる)
ということも起こります。
学業の最終目標を達成して
気が抜けたということもあるかもしれませんが
身体を動かす・音程をそろえるなど
他の人と競ったり、合わせたり、一緒に頑張ったり
というコミュニケーションが
様々な良い影響を与えていたということも
考慮しておいてください。
活動量が減ると他のことに対しての意欲も減りやすいものです。

参加する意欲、始める決意、さえ乗り越えられれば
きっと様々なコミュニティを作れるはずです。

そして口の中の状況からコミュニケーションの場としての
社会生活から疎遠になってしまうこともあるということも
知っておいてくださいね。
(オーラルフレイルの回を参照に)

このブログは基本ウチに通ってきてくれている人たちに
普段の診療では伝えきれない歯に絡んだ様々な
注意喚起を行うために書いてはいるのですが、
結構遠方の方もご覧になられているようで、
東西南北の隣接県から通院してくださることもあれば
福島、新潟、北海道など遠方から来てくれることもありました。
とはいえ、
来れずにブログだけは注目してくれている方
という人も多いのではないでしょうか?
(同業者からも注目いただいているようですが
 自院でも役に立ちそうなことは使っていただいて結構ですからね)

というわけで、来れない人にも
これだけはやっておいてほしい事があります。
自分でできるのは予防だけです。
セルフケアの代表はやはりブラッシングしかありません。

ぜひ一度試してみてほしいことがあります。
左右どちらでもよいので上下の歯とも
半分だけいつものように磨いてみてください。
例えば、真ん中より右上・右下をすべて磨く。

そして、磨いていない半分とツルツル具合を比べてみてください。
例えば
磨いていない真ん中より左の上下の歯より
先ほど磨いた右の上下の歯がツルツルになっているかどうか?

あまり変わっていない、ヌルヌル・ザラザラ感がある
などなら磨けていません。
あきらかな違い(ツルツル感)があるなら
今の磨き方は正しいといえます。

1日3回磨いているのに虫歯になるという人ほど
磨けていないことも多いですし
虫歯になっていなくても着色が付きやすい人や
口臭が気になる人なども、この磨きをして
左右であまり違いを感じられない人が多い事でしょう。
そういう人ほどしっかり磨けていないのです。
ぜひ磨き方を変えてみてください。

ただし、唾液がヌルヌルな人
(歯周病や顎関節症、ドライマウスの症状の1つです)
や舌の触覚が衰えている人も
左右差を感じにくいかもしれません。

うちのクリニックで歯磨き指導をする場合、
大体平均3分ほど磨くという人が多いのですが、
左右どちらか半分をこの場合は1分30秒で磨いてもらいます。
そして左右差を感じてもらいます。
次いで、そのハブラシを用い
磨いてもらった半分の方を私がもう一度磨きます。
大体30秒から40秒ぐらいでしょうか。
すると多くの人が自分で磨いたところなのに
磨かれた後の方がツルツル感を感じてくれます。
1/3の時間しか使わずによく磨けた感じがするのですから
いつもの片側1分30秒を同じ磨き方をしてくれれば
あきらかな違いとなるはずです。
逆に言えば3倍努力していても1/3すらも効果がない
ことをしていたとも言えましょう。
その差はきっと9分かけて磨いたとしても
埋められません。

そのコツは、何度も言っていますが
ハブラシの毛先だけが歯面に触れるように磨くことです。
ハブラシを持つ手のどこにも力を入れず、
シャカシャカ音を立てることもなく
3つの角度で3面磨く。
長くなりますから詳細は割愛しますが
何度か書いていますのでお探しください。

結果なき行為での自信は危険です。
(ちゃんと磨いているのに…というオチになります)
自己判断の仕方には客観性も持ちましょうね。
(ちゃんとツルツルになったか)

ついでに健康として触れておきます。

ダイエットなどでも単に体重計の針で決めるのではなく
身体が軽く頭もさえている状態になるのがベスト。
学生なら勉強も集中でき部活もやり切れる状態。
社会人なら朝の目覚めもよく、能率よく仕事をこなせ
アフター5も楽しめること。
(残業だとしても翌日に疲れを持ち越さない)
そんな状態がダイエットの成功でしょう。

体重は落ちたが
朝は起きられないくらい疲れが残っていて
一日中だるく
集中しなければいけないときでもやる気が出ない
運動も遊びも生活のメインにおいていることさえも面倒
という状態では必要な体力もなくなり
活気もないので免疫も落ちる。
短期間ならそれでも過ごせるかもしれませんが
長期に渡れば日常生活にも支障をきたします。
健康にならないダイエットは危険です。

客観性は体重の針ではなく、健康に動ける体かどうかです。
体重の針に重点を置く場合は他の何かを犠牲にしています。
つまり動かなくていいような行為を選びます。
学ぶことをやらない、部活をやらない、仕事の手を抜く…
その結果、それらの行為が面白くない、嫌い、やりたくない
という思考に変わり、自分に向かないと結論付けて
やめてしまうかもしれません。
コミュニケーションの1つを自分でつぶしてしまいます。
まぁ、そこは個人個人の価値観ですから、とやかくは言いませんが
思い当たるという人で、何かを変えたいと思う人は
こういうことからも注意してみましょう。

実際の体重より、毎日の元気度合い!
老若男女すべての世代で注意しましょう。



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posted by あっぷるいーと いんちょう at 15:41| Comment(0) | クリニック情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

2017年8月の予定&麦茶の話

2017年8月の予定

お盆休み10日〜17日

22日(火曜)・19時終了
25日(金曜)・19時終了

となります。ご注意ください。
(先月後半に書いておいたのに
 8月になったことをすっかり忘れて
4日になってしまいました)
 
――――――――――――――――――――――――

暑い日が続きます。
バテていませんか?

夏になると冷やした麦茶がおいしそうに
思えてくる人も多いのではないでしょうか?

麦茶は
ノンカフェイン。
便秘や貧血につながるタンニンが緑茶やコーヒーより少ない。
(早出し冷水抽出などの商品は
紅茶・ウーロン茶粉が混ざっていることもあり注意)
煮出して一晩たったものも酸化しているので
乳児や妊婦は避けた方が無難。
(できるだけ当日に飲み切りましょう)

身体を冷やす働きがあるので火照ったときにおすすめ。
冷え性や風邪気味のときは温めて飲む方がいいでしょう。
(血流を改善することで冷え性に効果がある可能性もあるそうです)

ビタミンB群が豊富でダイエットや美肌効果も。

大麦を焙煎することで発生する香り
ピラジンという成分は
血流を改善し血圧を下げる働きもある。
GABA(ギャバ)も含まれ、
カリウムも豊富でナトリウムを排泄して
血圧を下げます。

胃粘膜保護での胃潰瘍予防や炎症抑制効果もある。
糖尿病の合併症を防止。
利尿作用でむくみの解消。水溶性食物線維で排泄を促す効果も。
Pクマル酸という成分が活性酸素を撃退する。
などなどおすすめしやすい理由はたくさんあります。

こう書くと良い事づく目のように思えるでしょう。
ただし、要は使い方。
食事中や食後1時間程度までは飲まない方がいい。
胃液を薄め消化の妨げになってしまいます。
飲むなら白湯が消化の助けとなります。

また、
氷などで冷やしてしまうと消化力を下げてしまい
夏バテの原因になってしまうことも。
常温まで放冷する方が良い。

運動など汗をかくとナトリウムも出て行ってしまうので
ナトリウムを補充できてからじゃないと
ナトリウム不足になり過ぎてしまう。
(昔、暑い夏の剣道場に差し入れで
キンキンに冷たい麦茶をもらい喜んでいましたが
 今考えるとダメでしたね。
 常温に放冷して
 梅干し食べてからならいいでしょうけど)

利尿作用もあるので就寝前も避ける。

ペットボトルや紙パックなど数日は経過している商品に
効能を期待しても効果は不明。
混ざりものがあるティーパックも注意。

腐りやすい飲み物なので1日ほどで飲み切りましょう。
冷蔵庫保管でも3日を目安に飲み切りましょう。
もちろん口を付けてしまったものは数時間で飲み切らないと
冷蔵庫に入れたとしても細菌繁殖してしまいます。

医食同源とは言いますが
医療は薬の使い方をある程度以上熟知しています。
同じ効能を食に求めるなら
最善の方法を知っておいた方が良いでしょう。


実は歯科的にも麦茶は役立ちます。
口の中では
細菌を守るように存在するバイオフィルム
を防ぐ働きがあります。
特に虫歯のミュータンス菌の菌膜生成を阻害する。
つまりムシ歯予防にいいということ。

そこで歯磨きにも使い、
頻繁に飲んでうがいもせずに飲みっぱなしにしておくこと
を推奨する歯科クリニックもあるようです。
ものすごく茶渋だらけの黒く染まった歯をした子供を
何人か見たことがあります。
見た目的に、はっきりいってお勧めしません。
せめてちゃんと歯磨きができる指導をするとか
ウガイはさせるとかしないと
まだらに真っ黒に染まってしまいます。
・・・どちらかというと
染まる=自浄作用が働いていない
ことに注意させましょう。
本来なら唾液で流れ去るはずなのに
その働きが弱っているから着色沈着しています。
その原因は・・・本題から外れますのでやめましょう。
くいしばり・ドライマウス関連で結構書いていますので
そちらでご確認ください。

唾液が出ていない=再石灰化できない=虫歯になる
ともいえますから、そっちの方が問題です。
(唾液はもっといっぱい作用があります。
 その効能が得られていない方が問題です)

このように使い方は医療に携わる者でも見解が割れます。
ちなみに私の場合なら
プラークは24時間で形成され
48時間でバイオフィルムを形成するので、
もし麦茶を用いて歯を磨かせるならば
毎日数回の歯磨きのたびではなく
しっかり磨ける方法を教えたうえで
1〜2日に1回程度の使用をお勧めするでしょう。

茶渋が気にならないなら良いのですが
あまりにも付きすぎると
虫歯を見落とす可能性もあります。
注意しましょうね。
ちなみに着色汚れは
保険が認める病名はつけようがありません。
病気でない限り美容扱い。
PMTCなどの専用のクリーニングが必要ですので
自費診療の対象です。
(ちなみにウチでは税込8,000円くらいです)

薬も使いよう。
毛嫌いする人や頼りすぎる人もいますが
適材適所でうまく使うのが一番。

食事バランスや食材の健康効果も
うまく使えば本当によくなります。

今年は猛暑と予想されています。
夏バテなどなさいませんように。


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posted by あっぷるいーと いんちょう at 10:58| Comment(0) | 歯の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

2017年7月の予定&中学生のためのカルシウムの話

2017年7月の予定

7日(金)19:00終了
15日(土)17:30終了
25日(火)午前休診(午後通常診療)

6日(木)学校医会のため往診時間は異なります。

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いろいろやることがあって
すっかりブログでの予定をお知らせするのを忘れてました。
急ピッチで書き上げましょう。
(別件で使用する記事を活用します)

今は中学校の校医が回ってきています。
将来のことを考えると中学生時代って
ものすごく大切なタイミングなんです。

そこで養護の先生にお願いして
2年間の任期中に6種の「学校歯科だより」を
配布させてもらえるようにし、
年3枚ペースで今だから気を付けたい事を
A4用紙1枚分(表面のみ)に簡単にまとめ
本人・家族宛にお届けするようにしました。

あまり多くて頻繁だと読む気も失せるでしょうし
この時期に伝えておきたい事は6枚で最低限モーラできます。
今の3年生は1年で卒業し半分しか読めないでしょうが、
学校保健とは自分で健康管理する基礎力を
身につけることを目的としているそうで
きっかけを作る手助けになれば目的は果たせます。
注意喚起として子供時代に聞いたことは
大人になっても記憶に残っているという人も多い。
歯に関しても無関心が一番悪化させる要因ですし。

その第1弾としてカルシウムのことを書きましたが
知らない人も多いようなので、
より詳細に書いてみたいと思います。

まず初めに成長期は身長が伸びます。
つまり骨も長く太く強くなる時期です。
カルシウムは骨や歯に99%存在する
ということは知っているでしょう。

骨が成長する=タンパク質をとっている
骨が強くなる=カルシウムの蓄積量が増える
ということはご理解いただけているでしょうか?

骨の
70%はカルシウムを含めた無機質
20%はコラーゲンなどの有機質
10%は水分でできています。
その中のコラーゲンはタンパク質でできています。
コラーゲン部分が成長で大きくなり
そのスペースにカルシウムが入り込み固くなります。
もちろんカルシウムで固められなければ
骨はまっすぐに伸びませんから成長にも関わるのですが、
身長が伸びるなどに重要なのはタンパク質
それを支えるのがカルシウムというイメージです。

そして
成長期を過ぎると身長は伸びません。
つまり
骨が成長しない→カルシウムの蓄積が止まる
ということです。

体内にカルシウムを貯めて増やしておけるのは10代だけです。
中学だけでなく高校や大学・新社会人くらいまでは成長できるのですが
最も成長するのは小4〜中3の時期です。
基本その後25歳くらいから減りだしますが
40代中旬までは体内カルシウム量の維持はしやすいです。
しかしその後はだんだん減る方が多くなります。

特に女性の方が華奢ですので
カルシウム量は男性より少ないことが多い。
45歳以降の骨が減ってしまう現象が起きると
余力が少ないので骨粗しょう症へと至りやすくなってしまいます。
ちなみに健康状態と骨粗しょう症を比較すると
約70%ほどに(−30%)骨量が減ってしまう状態をさします。

だからこそ10代のうちに骨にカルシウムを貯めておく
「骨貯金」を推奨しています。
10代のうちに十分なMAX量を蓄えておき、
20代以降はその状態を維持するよう気を付ける
ことが大事になります。

ところで99%は骨や歯にあるカルシウムの
残り1%の意味って知っていますか?

1%は血液中にあります。
刺激を受けるとカルシウムが細胞の中に入り
筋肉の収縮、脳や神経の情報伝達、血液凝固、
心臓の脈拍リズムを一定に保つなど
様々な働きをします。
その血液中のカルシウム濃度を一定にするための
ストックとして骨を貯蔵庫としているわけです。

体内カルシウム(Ca)バランスが崩れれば
生命にかかわるというのもご理解いただけるでしょう。
例えば
体内(血液中)Ca不足が続くと
→ 骨からCaを取り出す(骨はもろくなる=虫歯・歯周病・骨粗しょう症が進行しやすい)
→ 体内Ca濃度が増える
→ 血管筋に取り込まれる
→ 血管を収縮させる
→ 高血圧になる。
(Caバランスの乱れは高血圧症の要因の1つです)
など単に骨や歯のことだけでなく色々な場面に関わります。

もちろん歯にとっても再石灰化という修復力に
カルシウムは関わってきますので
カルシウムが減少すれば虫歯になりやすい状態に。

高血圧からくる免疫機能の低下が起これば
口内細菌の悪化も。
歯周病やカビの繁殖なんかも見られます。

取り過ぎもよくない(甲上腺の病気などにも関わってきます)ので
サプリメントなどを多用するには注意が必要ですが、
ぜひ、成長期と呼ばれるうちはカルシウムを積極的に取らせましょう。
(タンパク質による成長ありきですが)

また折を見て「中学生のための歯科」的に書きますね。




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posted by あっぷるいーと いんちょう at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学生・子供のための歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする