2012年12月07日

ルビー&サファイアと歯の関係

12月に入ると
よりいっそうクリスマスモード。
プレゼント選びに躍起になっている人も見かけます。

彼女にリングをあげる人もいるのかなぁ?
クリスマスのロマンティックムードで
プロポーズを考えている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、人気の高い宝石から、
ルビー&サファイアのお話にしてみましょう。

有名な話だとは思うのですが、
赤い宝石の代表として名高いルビーと、
青い宝石の代表として名高いサファイアは、
成分的に、同じ石なんです。

コランダム(鋼玉)は、酸化アルミニウムからなる結晶。
無色透明なコランダムに、
どんな不純物が、どんな量で混ざるのか、
それだけで、宝石としての価値が変わります。


サファイアは、コランダムに、
鉄とチタンが混入することで青くなる。

産地の違いで青色の濃淡が異なり、
コーンフラワーブルー(カシミール産)
ロイヤルブルー(ミャンマー産)
カワセミブルー(スリランカ産)
インクブルー(オーストラリア産)
などと呼ばれグレードも異なる。

鉄だけ混入すると黄色いイエローサファイア。
チタンだけ混入すると無色のカラーレス(ホワイト)サファイア。
ルチルという二酸化チタンからなる鉱物も混入すると
光が3本線に反射するスターサファイアになる。

クロムが1%混入したものだけがルビーと呼べる。
クロムが0.1%しか混入されていなければピンクサファイア。
5%を越えるとエメリーという工業用研磨剤になるそう。


同じコランダムを主成分とする石。
生まれ落ちた環境によって含まれてくる不純物が変わり、
石そのものの価値や尊さ、輝きや精悍さも、全くの別物となる。

ほんのちょっとしたこと。
それは産まれた環境であり、
育ってきた時代の影響なのかもしれない。

人間のDNAも99%は世界中みな同じ。
ちょっとしたことで、白人にも黒人にも黄色人種にもなる。

好きな人も、嫌いな人も、無関心でいられるような赤の他人も、
原材料的な観点で見れば、ほぼ同一の存在。

個体そのものの大きさや、磨きの巧み、たどったルート。
原石で産まれ落ちて以降も、
その後の営みによって、
市場価値が変わるのも、人とよく似ている。

自分が自分でいるのも、相手が相手でいるのも、
ほんのちょっとした奇跡が生み出した結果。
もちろん巡り会いですら奇跡の産物のようなもんでしょう。

ぜひ、宝石をプレゼントする相手を目の前にしたら、
愛だけでなく、その奇跡にも思いを巡らし、
末永くお幸せにいられますように。


ちなみにコランダムは、現在、容易に人造できるようになったので、
様々な機械の部品や研磨材、耐火物原料などに使われているのだとか。

コランダムのオオモトである酸化アルミニウムは、
通称アルミナとも言われています。

これは、歯科治療にも大きく貢献してくれているんです。
たとえば、
保険で作るインレーやクラウンといった
銀歯や差し歯といわれる材料の一部だったり、
知覚過敏などの治療に用いる
薬液や歯磨き粉の中にも含まれているものもあるんです。

(ちなみに間違いがないように付け足しますが、
保険で作る銀歯の主成分は60%前後が銀。
12%程度が金。
他にパラジウムやアルミナなどが含まれているといった程度ですので、
数%程度の成分でしかありません・・・あしからず。
製造メーカーによって含有率は微妙に異なります。)

一時期、ネイルアートのように、
歯もデコレーションしたがる人もいました。
小さなルビーを歯に埋め込む人もいたんですが、
ある意味、インレーを入れるようなものだなぁ、と、
納得したりもしたもんです。


・・・彼女にルビーやサファイアを贈るとき、
夢心地のまま勢いに任せるのは、アリだと思います。
でも、
そのプレッシャーに負けて、笑いに持っていこうと、
「君の銀歯と同じものだよ」
と言っちゃダメですよ。
せっかくの雰囲気が台無しですから!



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2012年10月04日

レ・ミゼラブル・・・意思は行動が作る。

people do not lack strength,they lack will.
レ・ミゼラブルの作者でもあるビクトル・ユーゴーの言葉だそうだ。
「強さに欠けているのではない、意志を欠いているのだ」

やっていれば遂行することができる強さはある。
でもやるまでの意志が弱く始めることができない。
・・・そう読み変えてみると自分に当てはまることはいっぱいある。

以前読んだ脳科学の本によると、
人間の脳は、「動こう」とする「意志を発するより」も先に、
「動く」という「行動をとる命令を出す」のだそうだ。

ちなみに数年後、明石家さんまさんの、
ほんまでっかTVでも同じことを言っていた。
(結構あっさり終わった印象があるので記憶に留めていない視聴者も多いかもしれないが)

・・・毎回チェックしている番組ではないので、
ほかにどんなことを言ってるかまでは知らないのだが、
事前に知ってる内容が、ふと話題にのぼると記憶に定着しやすいものだ。
これも脳科学では定説らしい。


あれもしたい、これもしなくちゃいけない。
気がつくと、何もしないまま数日が経過し、
やりたかったことも、他のやりたいことに上塗りされて忘れていく。
それらすべては、動いていないから起こる当然の結果であろう。



歯科治療においては
「ここで噛んでね」
「ここを舐めようね」
「ここを気をつけて磨くようにしよう」
「こうマッサージするんだよ」
・・・できるだけ行動に移しやすい言葉を選ぶようにしている。

ほとんどの病気は「生まれながら持つ」ことは『ない』!
(遺伝性などと、それ以外のものでは、後者の方が多いのだ。)

「今までの生き方」に原因があって、発生してしまったものがほとんどといえる。
(それを後天性疾患という)

予防は、医科でも歯科でも保険治療には含まれない。
けれども、その原因を探り改善することは、医療行為でなければならないと思う。

しかし、後天性というのは、治療の対象と考えるとやっかいだ。
習慣も価値観も、積み重ねでガチガチに固まってしまっていることに、
正しくとも、今までと全く異なることをインプットすることは、
いきなりできるものではない。

たとえば想像してみてほしい。
朝寝坊が習慣付いた大学生が、
就職を期にいきなり朝活を始められるだろうか?

ベジタリアンに肉を食べさせることはできるだろうか?

同じように、直してほしい習慣を変えるのに、
抵抗の大きな改善を推し進めるべきではない。
ちょっとずつ、行動に移しやすいことから始めていく。

「行動することでしか、意識は生まれない」のだ。

来院するという行動をとる時点で、
患者さんは「良くしたい」という意志がある程度以上はある。
だからこそ、
それをどう行動に移行させ、継続させ、病気になってしまった原因を治すのか、
も医者の腕の見せ所だといえよう。

そして、ステップを踏んで良くしていくことが大切なのだ。

基本的に、ちゃんと改善できるヒトはそんなに多くはない。
定期的に来院して長期的にアプローチできるヒトだけが、確実な成果が出ている。
行動することで意志が生まれているのだ。
行動することで生じた、良くなりたいという意志の強さはハンパない!
行動するヒトだけが、良くなれるのだ。

だから、医者や病院の雰囲気って大切。
エリートばった腕自慢ってだけじゃ、原因までは治せない。
癌だって心筋梗塞だって虫歯だって繰り返してしまう。
寄り添いながらも正しく導くルートを見つけ出せる環境を作り出せることが、
本当に難しいのだ。

・・・だって、病院って、何もなければ行きたくないところだもんね。

そんな価値観を、
どう、治療という行為を介した上で払拭できるのか、が難しいのだ。

「身体にイイと言うことはわかっているのだけれど・・・」

食生活や運動、日常習慣を大きく変えることって簡単じゃない。
時間や費用、様々な制約が起こる。
だから、「ながら」でできることから始めよう。
「ながら」でできるような簡単なことから。

行動を始めることこそが何よりも大切なのだから。


・・・というのも、
たとえば英語なら、ある程度のレベルに達するのには
8000時間かかるという。
毎日24時間やって1年近くかかるということだ。
1日1時間なら22年かかることになる。

筋トレだって
効果が出始めるには3カ月はかかる。
停滞期がありつつも、継続しなければ衰える。

では、行動しなければどうだろう?

私の場合、洋楽ならカラオケで20曲ぐらいは歌える。
でも、意味を理解していないから、英会話は全く出来ない・・・。
ちゃんと英会話ができるようになりたいなら、
単語も文法も学習しなければダメなのだ。

いつかは、やらなきゃなぁ・・・
とは思うのだが、
ブックオフとかで、単語帳とか買ってみるのだが続かない。

でも、歌える洋楽の意味を覚えることのほうがはるかに簡単だ。

学生時代、教師から、
歌詞は、スラングや文法のおかしな口語表現も多いので、
英語の学習には使うな・・・と言われたことがある。

受験英語ならそうかもしれないが、
英語学習のとっかかりとしては、ありだと思う。

教師の言葉を真に受け、つまらない教科書と向き合うだけだから、
苦手意識しか生まれなかった。

今の自分の状況を底上げするためには、
とっかかり易いところから始めるのは、ありなのだ。
いきなり、一般的に正しい王道を進む必要はない。

出来るところから、改善すればいい。
やらないことが何よりも悪いのだから。

レ・ミゼラブル
原題 Les Misérables は、「悲惨な人々」「哀れな人々」の意味である。
・・・そうならないためにも、考えるより行動を。

勉強の秋、運動の秋、食欲の秋、芸術の秋・・・
何を始めるにも秋は、いい季節です。



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posted by あっぷるいーと いんちょう at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

歯科検定の話

秋分の日が過ぎたとたん急に寒くなりましたね。
以前より、意外と秋って病気が増える時期なので、
そのことについてブログを書こうかなって思っていたのだけれど・・・

TVでミヤネさんがやっちゃった・・・
それもついさっき。
それも初耳のセプテンバーリスクってキーワードに載せて。
たぶん、この番組で作った用語じゃないのかなぁ?
でも、私が言いたかった内容よりも多くのことを報道してたし、
何かそれに乗っかった形になるのもねぇ。

と、何を書こうか悩みながらブログを開いてみると、
なんだこれ?

全体枠で585位。
生活カテゴリーの中の42万を超えるブログの中で54位って?

そんな人気になるわけもない内容のブログであることは
自分が一番よく知っている。
今月は、少なかった先月分を埋めるかのようにがんばってみているのだが、
そんなに心待ちにしてくれている人が多いというわけでもなかろう。
最近わかったことだが、スマホでブログを見てみると、
タイムラグが発生するようで、
更新日より3日以上は新しいブログが読めなかった・・・。

いったい何が起きたのか?
アクセス解析を開いてみると・・・

1年前に書いた「新撰組や徳川幕府と虫歯」のアクセスが
17日に1000を超えて、18日でも600近い・・・。
この回のブログは毎月必ず誰かが見てくれてる
検索ヒットされやすいタイトルだったみたいなんだけど、
ちゃんと読んでくれた人ならば、
他のページにも飛んでくれることが多いのだが。

あきらかにこのページだけの人が1000人以上。

気になって調べてみたら、たぶんこのせいだ!

2012年9月17日、第二回 新撰組検定。

4級3800円〜1級7800円で受けられるそうだ。
ちなみにスピンオフとして斎藤一検定もあるそうだ。

ちょっと、がっかり。

システムエラーでも起きたのか、
何かのきっかけで人気でも出たのか、
・・・ちょっと後者にも期待があったのだけれど・・・
まぁ、そんなもんだよね。

そこで、気を取り直して今回のブログは、

「歯科検定試験」

を作ってみよう。
○・×で答えてみよう。

Q1:ムシバ菌は誰もが口の中に持っている細菌である?

Q2:歯周病の原因や悪化させる要因となるものには、
   不衛生な口内環境というだけではなく、
   ストレス・糖尿病・高血圧・喫煙・ホルモンバランスの乱れ、ビタミン不足
   などもある?

Q3:日常生活で顎関節症が引き起こされる原因の中には
   会社での仕事や子育てに関わってくるものがある?

とりあえず「歯科の3大疾患」についてのさわりを
注意喚起の意味も込めて、問題形式にしてみました。
ちょっと難しいかな?

実は「歯科検定」って実際にあるんです。
愛知県の歯科医師会が主催する一般向けのモノ。
ネット上でも無料で出来ますし、合否もすぐわかるので
試してみてはいかがでしょうか?

せっかく予防意識を高めてほしいという意向で作られているのでしょうから、
もうちょっと、面白い仕掛けを作るといいのになぁ・・・
っても思うけど・・・

それじゃ、回答。

A1:×
最初からヒトの口腔内に存在しているのではなく、
口移しや食器の共有などによって、感染者の唾液が口に入ることによって感染する。
だから母子感染ともいわれる、後天的な感染症である。
代表的な菌の名前は Streptococcus mutans(ストレプトコッカス ミュータンス)

A2:
歯周病の細菌感染が血液に入り込み心筋梗塞などを引き起こすことがありますが、
逆に身体の状態が悪いために、
歯周病になりやすくなってしまっている人も多くいます。

A3:
顎関節症は歯の噛み合わせが原因になっていることが多いですが、
長時間のパソコンのマウス操作や子供との「抱っこ」や「手つなぎ」などの
影響から、身体が歪み、噛み合わせがズレ、顎関節症になることも多いです。

くわしくは、ブログ内でもやることがあるでしょう。
でも、来院患者さんにお話しするように、「その人」に合った内容は
「その人」にしか当てはまらないのでブログじゃ書けません。
だから一般的な多くの人に当てはまることしか書けません。

癖、日常生活、病気、歯並び、歯の修復レベル・・・
いろんな要素が入り混じって口内環境は維持されます。
その要因を正しく見つけ出さないと、予防には結びつかないので
自己判断しかされない人ほど、気をつけましょう。




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posted by あっぷるいーと いんちょう at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする