2011年10月27日

ツバからわかる虫歯・歯周病のリスク

本日は武蔵野市の歯科医師会の活動の1つを報告しましょう。

40代を境目に日本人の歯は急激に悪化していきます。
虫歯や歯周病、顎関節症やドライマウス・・・

多岐にわたり様々な病気が悪化し始めるのは、
体力や抵抗力の低下とともに、
それまで「ないがしろ」にしてきた口内環境のケア不備が積み重なってしまったため。

あなたは、自身の口内環境をどれほど理解しているでしょうか?

その悪化をくい止めるために、武蔵野市歯科医師会では、
 @武蔵野市に住民票のある、
 A11月1日〜2月29日の期間に来院された、30歳と35歳のかたで、
 B市役所からお手紙が届いた人(封筒ごと持参された方)
という限定ではありますが、無料歯科検診を受けていただけます。

しかも!

ただの虫歯の有無の検診だけではなく。

唾液(ツバ)を培養して、
虫歯や歯周病になりやすい口内環境にあるかどうかを知る簡易検査まで、
なんと2種類行って無料なんです。

1つは、
唾液中に混じる血(歯周病などによる炎症で目に見えない血の成分が含まれています)
を調べることで、歯周病菌が活発になっているのかどうかを知ることができます。
(1〜3分程度で判定できます)

もう1つは、
お口の中にいる虫歯菌の量を3段階で知ることで、
ムシバになりやすいかどうかを検査します。
(15〜20分程度かかります)

(もちろん判定結果がでるまでに、
口腔内検診も行い、実際にどうなっているのかと見比べることになります。)

ちなみに、ご予約のお電話をしていただく時に、お伝えしていることですが、
これらの検査を正しく行うために、

 @ 2時間前から飲食はしないようにしてください。
 A 2時間前から歯磨きなどの口内清掃はしないでください。

ということは守ってくださいね。
検査で悪い結果にならないようにと、直前だけ綺麗にしようとしてしまう方もいるんです。
それではリスクの把握はできません。
磨いていない時間にどれだけ細菌が繁殖・活動しているかを知ることが大切なんです。

実はこの検査、
通常は自費検査なので、ウチでも1種類につき数千円かかってしまう検査です。
それだけでもお得。
それに通常の歯科検診もついてすべて無料なので、ものすごいお得なんです。

これは武蔵野市歯科医師会の事業で行っているため、
30歳・35歳の検診というのは、
他の市区町村にはないのかもしれません。

市が行うものでもないので、助成金も出ないようなので、
この4ヶ月間の条件に当てはまる方だけの無料ボランティアといってもイイかもしれません。

すべては40代以降に歯がなくならないために!
武蔵野市歯科医師会はガンバっています。
正しく受診していただき、早期発見とともに、
リスク把握をしておくことで予防の啓蒙活動にもなる。

その成果は数年後に、他の地域と異なるほどの「自分の歯」維持率が高くなってくれれば
国家的な予防プログラムのモデル地区となれるかもしれませんね。

もちろん今回は、実験的な試みでもあるため、
我々のような武蔵野市歯科医師会会員側としても、
戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、この試みが成功すれば、
今後も毎年継続していける無料検診として定着できるかもしれません。

30歳・35歳検診という新しい試みは、
内容的にも、ものすごく理想的で、
将来を考えた「自然な歯を健康に維持する」ために大切な役割を果たしてくれるでしょう。

是非このチャンスをご活用ください。
もちろん「あっぷるいーと吉祥寺歯科」だけでなく
武蔵野市歯科医師会会員の80ほどのクリニックで受診いただけます。


ちなみに、封筒の中身だけ持参されても受診できない場合があります。
役所越しに送付された個人様名義であることを確認しなければなりません。
宛名の書かれた「封筒」が大切です。

また本人様確認のため、保険証や運転免許証のご提示もお願いしています。

もう1つ!
この検診時に発見された患部の治療は、
後日から開始することになります。
(この日は検査&わかったリスクのお話だけになります。)

それというのも、お話も含めれば30〜45分ほどお時間がかかってしまうことと、
保険治療の制度とは別の無料検診になるために、同時施行は何かと難しいためです。
そこもご理解いただきたいと思います。

ちゃんとした手順を踏むことで、良い制度は整備され、継続されていきます。
ぜひとも、受診される方々も、
この良い制度を成熟させていく側の1人として、ご参加くださいね。




ちなみに、自費にはなりますが、
この条件に当てはまらない方々も、同様の検査を受けることが可能です。



 また、もっと詳細な検査も可能です。

例えば、
ムシバ菌や歯周病菌にも種類があり、悪性度が異なります。
どの細菌がどれぐらい多いかを知るには、日数をいただき
専門の研究機関にて培養検査し、その菌数を数えて把握する方法があります。

この検査は、例えばインプラント治療を検討する時に、
患者さんの口腔内のリスクがどれほどのものかを知るために行うことで、
永くインプラントが維持できる口腔内なのか、
それとも抜け落ちてしまうリスクが高い口内環境なのか、
を具体的かつ正確に知ることができるのです。
(今回の検診で行う簡易検査で、
 あまり良くない結果が出てしまった方には、たいへんお勧めの検査です。)




唾液の検査は他にもあります。
特に代表的なツバの検査をあげてみると・・・


 唾液の緩衝能テスト

プラーク中の虫歯菌が作り出した「酸」を中和する働きを緩衝能といいます。
唾液中にこの「酸」を中和する炭酸水素イオンが多く存在すると強い緩衝能を示し、
再石灰化を促進させます。
このテストにより口腔内の環境を、どれだけ早くむし歯になりにくい環境にもどせるか
がわかります。



 唾液分泌速度検査

唾液分泌速度(唾液分泌量)は5分間の唾液の量を測ります。
唾液の分泌量が多いとカリエス(むし歯)になり難く、
分泌量が少ないとカリエスになり易い環境と言えます。
夜寝る前に歯磨きを励行するのは就寝時は唾液の分泌量 が減るからです。
虫歯・歯周病・ドライマウスなどのリスクを知るためにも有効です。


 などがよく行う検査でしょう。

本来であれば、口内環境は『 毎日の生活 』で変化しやすいものですから、
毎年検査し、変動を追っていくことが大切なのですが、
まずは1回、ご自分の口内環境を把握されてみることをお勧めします。





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posted by あっぷるいーと いんちょう at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月08日

歯が溶ける…日常に潜む【酸】&無駄話

8月も終わろうかという頃、
あっぷるいーと吉祥寺歯科のホームページを見てくださったということで、
某テレビ局の朝の情報番組で使うコメント取材をさせてほしいという依頼がきました。

どうやら熱中症対策として炭酸水を飲むことに対して、
炭酸は飲みっぱなしにすると歯が溶けてしまうこともあるんですって、
話してほしいようなのだけれども・・・

電話もらった日の診療後に取材して、翌朝にはオンエアするなんて話じゃ、
即答できませんでした。

写真やデータの準備やコメント内容。
診療もあるのに半日以下の数時間じゃ無理です。
取材先は、ウチじゃなくてもいいでしょう?
講演会などになれている先生がいるでしょうし、
臨床畑一筋だった私が無理することはないと思い、お断りしちゃいました。

オンエアを見ていないので、どうなったのかは知らないですが、
一夏の思いで代わりに、受けてもおもしろかったかなぁ?


今年は暑かったため、かなり炭酸系飲料が売れ行き好調だったという。
そんなブームへの警鐘を歯科的な立場から・・・?

どちらかというと完璧主義者な自分です。
やるならばしっかりとしたものを作りたい。


歯が溶ける酸ーアルカリ度(臨界Ph・りんかいぺーはー)を提示し
(できれば強酸に歯をつけておいた場合の状態変化を映像で見せ)、

食事をするだけでもお口の中の酸性度が高まり、
歯は溶けている(歯のカルシウムが溶けだしてしまう)ことを
実際の実験(食事前・中・後の唾液の変化を計測)とともにグラフで示し、

唾液によって時間をかけて再石灰化するために、
歯は小さくならないですんでいる(新たに唾液からカルシウムが補われ歯が元の状態を維持している)という話をした上で、

たとえばシンナーを吸い続けた人の歯の写真などを見せて、
酸蝕症とはこんなにも悪くなってしまうと言うことを提示しつつ、

一般的によく見られる状態の例として、
歯の着色(ステイン)が見られる部分が「くぼんでいる」人は、
磨くだけでは着色が落ちなかったりする原因として、
酸で歯が溶けているのかもしれませんよと注意を促し、

ビールやコーラなどの炭酸系飲料が、
気の抜けた24時間放置後であってもPh(ぺーはー・酸性度)は変化しないと言うことを見せ、

特に夏場の暑い日は、汗などの水分蒸発が多いことから唾液量も減りやすく、
再石灰化レベルも低下しやすいことを伝えるとともに、

特に通常、誰も唾液量が減少してしまう睡眠時(虫歯などが悪化しやすい時間帯でもある)、
寝苦しいからと水の代わりに飲みかけのビールを流し込んでしまう人などは、
お口の中の酸性度が中和されにくいにもかかわらず悪化させてしまっているのだという事実を話し、

炭酸を飲むなと言うのではなく、飲んでいいからせめて水ウガイくらいはしましょう、
できれば歯を磨いてほしいし、飲むタイミングも考えましょう。
なんていう具体的な注意を促す。

という流れがわかりやすいのでは?
まぁ、ホームページで書いていることの、具体版ってだけですが。


このすべての資料を院内で見せることはできても、文献などの写真を拝借しているわけで・・・
著作権問題も絡む「公の場」・・・公共放送ましてや全国ネットで、
見せることは私の一存でできることでもないし、
一般の視聴者にわかりやすく見せるためには、
歯が溶けているところなどの具体的な映像を見せたいわけで、
その撮影にも日数がかかることでしょう。

半端なものなら、やらん!
という思いもありつつ、診療後じゃ汗だくになっているわけで・・・、
治療時でも夏場は3〜4回ぐらいはシャツや白衣を着替えているものの、
テレビに映るならシャワーも浴びたいし、髪乾かす間もないし、
治療なんかでも、万端の準備ができているからこその自信と確信でお話できるのに、
半端な準備状態じゃ、自分でも不安に感じちゃうので、
むやみに視聴者を脅すだけになりそうで・・・。
また、そんな編集もされたくないし。

ただでさえ、国営放送に出演した先生ですら、「勝手に編集されちゃったんだよぉ」と
同業者を前に弁解しながらも、テレビ出演をやめない人なんかを何度も目の当たりにしているわけで・・・

そんな馬鹿げた有名ドクターと同じにはなりたくないし。
(別にテレビ出演されている医師や歯科医師がすべてそんな方ではないですよ。
本当にすごい方はいっぱいいます。
たまに実力のない方もいるってだけ・・・(笑)・・・って笑えないわなぁ)

まぁ、数分間の電話でしたが、いろんな考えが頭を巡り、
「資料や、コメント内容もこちらで準備しますので、先生に手直ししてもらって、
お話頂くってのではどうでしょう」
という一言で、「あぁ、断ろう」って決意しちゃったんですけど。


恋愛感とかでもそうなんですが、誰でもイイってんなら選んでくれなくていい!
めちゃくちゃかわいくてタイプな子に言い寄られても、
自分がちゃんと恋愛したいなって思っているときで、
相手に本気さを感じられないって思っちゃったなら、ごめんなさいってしちゃうんです。
(友人に話すとブーイングの嵐だし、
自分でも後々もったいねぇ〜バカだぁ〜って思うんですが・・・)

逆にちゃんと見ようとしてくれている娘がいれば、どんな人でも好意を持っちゃう。
だからちゃんと聞いてくれる患者さんであれば、どんなに忙しくっても、しっかりお話してあげたいって思う。


基本的に甘いだけの話に乗るタイプじゃないんです。
(チャライってわけではないんでしょうが、そんな部類の人間に見られることがあったりなかったりで・・・)

熱意や本気度、真剣さなんかを感じる人には、全力を尽くしてあげたいって思う。
だから、本気で仕事をしているなって感じる人は大好きで、
そんな業者の人と知り合えたら、長くつきあいたいって思えるし、
しっかり口腔ケアに取り組もうって患者さんに出会えれば、できるかぎりの情報を教えてあげたいし、
治療もケアも万全のサポートで支えてあげたいって思えるわけで。


まぁ、私の歯科医師としての原動力はそこにあるんだ。
信頼してくれている人たちがいるからこそ、進化をやめようとはしないし、
誠実に期待に応えられるだけの準備(知識や技術力や様々な向上)をし続けられる。

プライドなんていう、お堅いもんじゃないんですが、
仕事を介して他人とふれ合うとき、たとえば外食チェーンやIT系なんかと違い、
もっと密接なんです。
ベッド数が100床を越えるような大病院ではなく、個人病院であるが故の距離感。

そんな距離で受ける信頼って、ものすごいんです。
自分のありとあらゆるものすべてをつぎ込みたくなるほどの、充実感というか、
この仕事に対する感謝というか・・・

それを知っちゃったからこその、半端なもんならいらないっていう気持ち。
大切なものをいたわり慈しみ守り、そのためにガンバることの、最高!っていう感情と、
苦に感じないエネルギー。


基本的に広告でもなんでも、ガンバっている人、真剣な人、心から楽しんでいる人、
本当に仕事のできる人、私やあっぷるいーとだから連絡したいと思ってくれた人、
などと感じる方のお話なら聞きます。
(ウワベだけの人ならわかるよ!バカじゃないの!って人が多いんですが・・・)
ムカつくだけの電話をかけてくる業者もいます。
ウワベだけホームページやこのブログを読んで、それをネタに電話をかけてくるタイプも多い。

人を見る目ってある方だと思いますよ、私。
だから最高っていってもイイんじゃないかってスタッフと和気あいあい&真剣になれるわけで。
昨日も広告関連の方と話していて、
「いろいろなクリニックにお邪魔しますけど、仲良いところもありますけど、先生のところは別格ですね」
なんてお世辞もあるんでしょうが言っていただけたわけで。

私が考えていたクリニック造りに本当に必要なスタッフたちなわけで、
患者さんのために、受け入れられる準備をするために必要と考えていた方向性なわけで。
たった1回の面接で選べた眼力をなめんなよ・・・ふざけた売りこみをしてくる業者ども!
って言いたくなる電話も・・・

なんか脱線しまくりました。
けして今回のテレビ出演を依頼してきた方に言っているわけではないんです。
どちらかというとやり手だなって感じたタイプでしたし。
ネット広告関連で電話してくる、特に対応の馬鹿な人に向けた罵倒なわけで。
是非とも今後は、そんな電話にウチのスタッフがわずらわされなくなることを願いたいねぇ。


オープンして9ヶ月目になりますが、雑誌、ラジオ、テレビまで取材依頼が舞い込んできてしまったわけです。
99%お断りする結果になってしまいましたが。


吉祥寺に来たせいなのか、墨田区にいたときじゃ考えられない話ばかり舞い込んできます。
対談や本の執筆、今回は全国放送のテレビ。
やっていることや言っていることなんて、今までとほとんど変わっていないのに、
環境が違うと、こうも周囲の反応が違うのでしょうかねぇ。


今日のブログは支離滅裂ですな。
なんか眠れなくて書き始めたらキレイな朝焼け。
こんな日もあるってことでお許しを。

今日は往診日で大変なのに寝なきゃまずいわ!
写真が少ねー&文字が多過ぎーって友達に突っ込まれまくりなので、
たまにはそんな朝焼けもアップしてみましょ。


CIMG1228-2.jpg

いまいち綺麗さが伝わんなさそうな写真ですね。

では3〜4時間ほどしかなくなっちゃいましたがおやすみなさい。


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posted by あっぷるいーと いんちょう at 05:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

虫歯 新撰組と徳川幕府の【死の虫歯】

新撰組 二番隊隊長。
「一に永倉、二に沖田、三に斎藤」とも言われた剣豪。
寺田屋事件・鳥羽伏見の戦いでも活躍。
新政府軍と戦い敗れ、近藤と袂を分かつ。
晩年は大正4年(1915年)、77歳まで生きた人物。
・・・永倉新八。

結構有名な話かと思っていたのだが、意外とみんな知らない話?
その永倉新八の死因が、

   『虫歯』

だってこと。


虫歯が悪化して、骨膜炎になり、菌血症、敗血症と悪化して、死んじゃった・・・。

虫歯は細菌感染。
細菌が歯を溶かす病気・・・だけじゃなく、
神経(歯髄)を殺し、
骨(歯槽骨)も壊し、
炎症を起こし、
場合によっては血管内にも入り込み、= 菌血症
免疫でも太刀打ちできずに全身に運ばれてしまうと、 = 敗血症
死んじゃいます。

現代社会においては、大抵はそうなる前に治療しちゃいますが、
痛みもないまま進行する「ゆっくりムシバ」の場合は・・・・・。

CIMG0938.JPG

この写真は、つい数日前に歯を抜いた患者さんのもの。

歯冠(口の中に見えている、エナメル質に囲まれた白い歯の部分)が崩壊し、
歯根(歯を支える根っこで、歯槽骨の中に埋まっている部分)だけになり、
ムシバ菌は神経を殺し、歯槽骨まで達して、
その根尖(歯根の先端)には、
虫歯菌による『膿(うみ)の袋』が付いています。


こんなにきれいにくっついてくるのも珍しいんですよ。

これがもっと悪化すると、
ハグキの横っちょや、場合によっては口の周囲の皮膚(唇の下〜アゴ・頬など)に
プチっとした、一見、ニキビのような、オデキ(くぼみ)ができたりします。

この写真の膿の袋から通じた、膿の出口なわけです。

それでも放置すると、血管の中にまでムシバ菌が入り込んでくることも。

虫歯が「直接」的な「死」の原因にもなるんです。



せっかくだから、虫歯が「間接」的な「死」の原因になった有名人もご紹介。

これも有名だと思ったのですが、江戸幕府14代征夷大将軍・・・。
幕末時代の徳川家。
わずか『13歳』で将軍になった人物。
満20歳(享年21歳)で死んじゃった人。
徳川家茂(いえもち)。

暗殺説もあるが、
脚気で死んだとされる。

当時、貴重品であった献上品
羊羹、氷砂糖、金平糖、カステラ、懐中もなか、三色菓子など甘いものを好んだ。
虫歯や脚気の原因はこれらの食べすぎだと思われる。

32本の歯のうち23本が虫歯だったとか、
残存する31本のうち30本が虫歯だったとか、
とにかく虫歯の歯ばかりだったようで、

そのため、栄養吸収が弱く体力がなくなったとか、
虫歯などの炎症が持続したことで、免疫力が低下していたとか、
ひょっとしたら、細菌を吸い込んだ誤嚥性肺炎も起こしていたかも?
な状態だ。

脚気に限らず、病気を発症してもおかしくない口内環境。

勝海舟からは、
「若さゆえに時代に翻弄されたが、
もう少し長く生きていれば、英邁な君主として名を残したかもしれない。
武勇にも優れていた人物であった。」
と評価されているというが、

平安時代の日本現存最古の医学書「医心方」に、
「朝夕歯を磨けば虫歯にならない」という記述があり、
家茂の時代でも、歯磨きは、できたはずでは?


虫歯の集合体である歯垢(プラーク)は、
基本的に24時間かかって作られる。

最低でも1日1回、歯磨きすれば、虫歯になるリスクは低減する。

・・・磨けばよかったのに、家茂!


現代社会において、
虫歯が死の根本的(直接的&間接的)な原因であったとしても、
虫歯を『死因』とすることは、まずない。

診断書上の死因はあくまでも、
この2人の場合なら、
『敗血症』や『脚気』である。

だから、「虫歯程度の病気なんて…」と軽視されることは、
21世紀でも当然のように跋扈している。

「痛みもないから自分は虫歯じゃない」
「しみたりしないし、治すほどの虫歯じゃない」

そんな考えの人も多いでしょ?

いつか死亡診断書に死因「虫歯」って書かれる時代が来ないかなぁ。
そうなれば、
きっと『こっぱずかしい』って思う人が続出して、
葬式とかで、「あの人、虫歯なんかで死んだんだってぇ〜」って、
参列者に笑われてるような気がして、
結構多くの人が、小さな虫歯でも早く治さなきゃ、って思ってくれるんじゃないかなぁ?

実際に、虫歯は、死に結び付く以外にも、
カラダやココロにとって悪影響を及ぼす原因になっていることが、
まだまだたくさんあるんです。

虫歯を軽視している人に、
「早く虫歯を治さないと大変なことになりますよ〜」
って言っても、あまり聞き耳持ってくれないでしょ。
そういう人でも、
「死亡診断書の死因・虫歯」ってフレーズは、慌てるんじゃないかなぁ?


「あの人、虫歯なんかで死んじゃったんだってぇ〜」
って言われてみます?(笑)


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posted by あっぷるいーと いんちょう at 04:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする