2017年02月07日

2017年2月の予定&虫歯になるくいしばりと親の仕上げ磨き

2017年2月の予定

 3日(金)18時30分終了
17日(金)19時終了
22日(水)19時終了
23日(木)往診休診

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虫歯ができやすいところとは、
歯の溝・隣の歯との接触面・ハグキとの境目など
いわゆる磨き残しやすいところ
ばかりのように指摘されていますが、
近年良く見かけるようになったのは、
歯の山の頂点や、頬側・舌側の丸い面など
絶対歯ブラシが当たるであろうという所。

20141028184824.JPG

なぜそんなことが起こるか?
を説明する前に
歯ブラシの必要性とやり方、
それでもダメになる悪条件
についてのお話を順を追って説明します。

また、
あっぷるいーと吉祥寺歯科流の
磨き方指導項目なので
他所と言い方・考え方が異なる場合があります。
より良い実感と継続できるものを選択ください。

基本、歯ブラシは箒がけと同じだと思ってください。
このブログで何度も説明したと思いますが、
道の落ち葉を箒(ほうき)で掃くとき、
地面に強く押し付けた箒では、落ち葉が1mmも動かず、
落ち葉の上を箒がなぞっただけだった
という経験がありませんか?

地面に当たるかどうかの
いい加減に見えるやり方のほうが
しっかり掃ける実感はありませんか?

箒でもハブラシでも同じです。
先端の尖った部分だけしか清掃能力はありません。
強く押し付けることで、毛がしなり、
先端の点ではなく、横の線が触れることで、
汚れが掃けない状態になります。

よく「歯の間の汚れを落としたくて」と言われますが
たとえば部屋を掃除するとき、
部屋の角や隅っこからやって、
部屋の中央部に向かい掃除をすることはあるでしょうか?
舞い上げたゴミや埃が再度隅にたまりませんか?

一気に歯と歯の間を磨こうとして
表面の汚れを、間に押し込んでしまう人は多くいます。

軽い圧力で磨きましょう。
と言われたことがある人は多いでしょう?
軽い圧力とはどんなもんでしょう。

普段磨くようにハブラシを握ってください。
そのときハブラシに触れる指や手のひらを
よーくよく見てください。
指が白くなっていませんか?
圧力がかかっていると白くなります。
ゆっくり握る力を抜いて赤くなるまで
指などに血液が流れるようにしましょう。

この状態のまま、
『3本ずつ』歯を磨くように、
シャカシャカ『音がしない』ように、
素早く磨きましょう。
余裕があったらハブラシの角度だけを変えて
手や指に力がかからないように同じ動きもします。

まずこの状態が基本です。
『 』部分を読み間違えないでください。

この磨き方をすると1分もかからずに
歯の表面がツルツルになった感じがするはずです。
ならない場合はどこか間違えています。
もう一度読み直してください。

表面に汚れが無くなったら、
ハブラシを洗い、口もゆすぎます。
その状態で歯の間が気になるなら、
再度のハブラシや
フロス・歯間ブラシを使っていいです。
表面に汚れが残っている段階では
絶対使わないほうがいいですよ。

そしてやっと本題に入れます。
歯の山や、丸く出っ張っている所がなぜ
虫歯になるのか?
一番虫歯になりにくいとされている所が
なぜ虫歯になったのか?

20141122121152.JPG

答えは
上下の歯が触れっぱなし、
頬や舌が歯に触れっぱなし、だから。

汚れが落ち切れていない状態であれば
ムシバ菌を表面に残したまま
上下の歯同士・頬・舌が
圧力をかけて長時間触れているため
まるで煮物の落し蓋のように
雑菌が染み込みやすくなるのです。

その状態が「くいしばっている」。

歯に密着していれば雑菌が繁殖し、
逆に歯の周囲に空間があれば、唾液が流れ
24時間源泉かけ流し温泉のように
汚れを洗い流すことが出来ます。

くいしばっている状態では
雑菌が繁殖しやすいわけです。

「磨き方を正す+唾液の通り道がある」
ことがムシ歯予防になるんです。

くいしばりを自覚されない人は多く、
あることを指摘しても認識されない方もおり、
改善には日常の癖を知ることからはじめて、
悪癖を少しずつでも治さなければなりません。

出来ればそういう方々でも、
例えば半年周期に来院されて
口内環境を治療の力で保つことが出来れば
悪化させないで済みます。

セルフケアも大切ですが、
悪化したことがある人の場合、
そのセルフケアでは「シナイよりマシ」だけど
守りきれていない現実があります。

ぜひセルフケアに、
我流以外の要素も組み入れましょう。

引越しや海外留学などになって
ウチに通って来れなくなる人もいますが、
基本はセルフケア+プロフェッショナルケア
の組み合わせが一番安心です。

ウチじゃなくてもいいし
どこの歯科クリニックに行ってもいいけれど、
全く歯科クリニックに通院しない環境に
なってしまうことが一番リスクが増すかもしれません。
(よっぽど酷いことをする所もあるようですが、
 大抵は根は真面目な人が多い業界です)


それとハミガキの仕方に関してもう一点。
お母さんがお子様の仕上げ磨きをするとき、
ゴシゴシ磨くようであれば、
その子供は自分でもゴシゴシ磨く癖がつきます。
一番汚れが落ちない磨き方です。

子供が正しい磨き方を覚えるには、
親が自分自身の歯を磨いているのを見て真似る、
磨かれている時の感覚を参考にしてしまうからです。

自分の磨き方がお子さんまで影響しますので結果的に
孫・曾孫(ひまご)・玄孫(やしゃご)・来孫(らいそん)
・昆孫(こんそん)・じょう孫・雲孫(うんそん)・・・
(ウィキペディア調べの子孫の呼び名)
と子々孫々継承されてしまうかもしれませんし、
あなた自身が継承してきた結果かもしれません。

虫歯の出来やすさは遺伝だ、とか言う人もいますが、
磨き癖は家族環境の継承です。
警鐘とならないように気をつけましょう。



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2013年10月31日

シリーズ・歯を残すには・B歯髄を残す

シリーズ開始前。
コオロギの話をしました。

コオロギが可哀想だからと、
キュウリや梨をあげると、
コバエもたかってきます。

コバエを殺そうと殺虫剤をまけば、
コオロギも死んでしまいます。

コオロギを生かすためには
コバエを黙認するしかない。
・・・ホンネはちょっと困っています。

感染の対策には、そんな治療もあるんです。


前回のブログで抜いた歯の写真を載せました。
歯の神経(歯髄)を取ると
歯根の色が経年的に変わってきます。
それで物性変化があるともいえないようですが
やはり、何かしらの変化・影響があるのでは?
と考えちゃいます。

歯髄(神経)を取ったからといって、
歯の維持や機能的には
そんなに変わりがないといわれますが・・・

本来なら痛みを伴うことの多い急性虫歯
になっても、神経がなければ感じませんので、
おもいっきり悪化しても気付かないことも。

歯は硬いばかりではなく、
神経や血管の多い歯髄があることで、
適度の衝撃吸収性・弾性力も持っている
と考えられます。
食いしばりや歯ぎしり、
飴玉バリボリと噛んでも耐えている歯に
役立っている可能性もあると思われます。

もともと、
歯髄(神経)があることで歯が作られてきます。
歯の成長が完了しても、その中に残っている
ということは、生体として残しておく
必要があるからでしょう。

なので、歯髄を取らないで済むなら
取らないほうがいいと考えます。

ただし、神経を残すには、
骨に感染がないことが絶対条件です。

このレントゲンを見てください。
2人目の人になります。

2.jpg

神経に届いていそうな虫歯です。
ただ、
歯根の先端に炎症所見は
かろうじて見られません。

実際の歯はこんな感じ。

1.jpg

歯を削っていくと、
全く痛みを感じない・・・・
ギリギリ神経近くに達すると・・・「痛い」。

絶対、虫歯の感染部位は除去しなければなりません。
しかし、
虫歯を完全除去すると神経に達してしまうものがあります。

こういう状態の場合、治療法は2種類に分かれます。
神経を取るか・神経を残すか。

今回は神経を残す方法を語りましょう。
ただし、これは賛否両論ある話。
必ずしも助けられるとは限りません。

それは、虫歯を削り残す方法です。

3.JPG

ギリギリまで虫歯を削り取る。
これ以上削ったら神経に達するというギリギリまでとる。
残った細菌感染部分に、化学的・光学的な処理を施す。
特殊なレジンで埋める。
その後、経過を見てしかるべき歯冠修復を施す。
というもの。
保険・自費治療のどちらもあり、
施す処置が異なります。

もしその処理をした後でも、
痛みを感じるなどの症状がみられれば、
神経を取る、抜髄治療に移行します。

これはある意味、賭けです。
けれども、
 細菌力 <<< 免疫力+科学力
という構図になれれば、神経を救うことが出来ます。

神経をとらなければならない状態を、
未来に先送り出来れば、
それだけ歯が長持ちできる可能性が高まる
ということです。


その治療が出来る条件をお話しましょう。

 @ 神経が生きていること。
死んだ神経は感染源でしかありません。
削る痛みを感じる歯であることが条件です。
ギリギリを知る手だては痛みの感覚しかありません。
また、化学物質の反応で症状がでないかも
確認する必要があります。
そのため、麻酔はかけられません。

 A 炎症所見がない、軽いこと。
レントゲンの炎症所見や
冷水痛・空気でしみるなどの症状が、
ないか、一次的なものであること。
強い痛みが続くものは対象外。

 B 衛生的な口内環境を維持する意思のある人。
今後、あきらかに悪化するであろう人に、
行ってよい治療ではありません。

 C 免疫力のある人
残存細菌よりも身体の免疫力が勝ることが絶対条件。
生体バランスの悪い状態ではむずかしい。

 D くいしばりや歯ぎしりなどの過重負担がないこと。
コントロールできればよいのですが、
力による局所の炎症は、ダメージが大きすぎます。

 E 細菌の種類
これは電子顕微鏡などを使わなければできない話ですが、
虫歯菌は、大別すると2種類います。
浅い虫歯は、酸素がなければ死んでしまう菌。
深い虫歯は、酸素がほとんどいなくても生きていられる菌。
虫歯が深くなり、神経に達するころに
細菌叢(繁殖している所の状態)が変化します。
深い虫歯の細菌が多いと、
この処置で死滅しないこともあります。

その他、細かい条件がいくつかあります。
そして実際に、それがクリアできているからと思っても、
痛くなってしまうことも多々あります。
成功して、10年以上、状態変化もなく安定している
歯もあります。

やってみなければわからない治療、
誰にでも出来る治療ではない、
ので、おすすめするつもりはないのですが、
私の場合は、ワンステップ置いて、
残せる可能性が残っていないか試すことが多いです。

さっさと見限って、神経を取っちゃうほうが
患者さんも楽か?
と、考えることもあるのですが、
どーしても、永く歯を残したいなぁという思いが・・・。


フランスを本部とする世界中
多くの国の歯科が加盟する
FDI・国際歯科連盟という団体があります。
そこでは、できるだけ歯を残せるように、
MI(できるだけ小さな虫歯治療をしよう)
という概念を推奨しています。

・・・ちょっと細かな話になるので、
いずれちゃんと書こうとは思うのですが、
その概念の中に「歯髄保護」という考えは
含まれていないんです。

そのため、このような治療に適した材料
というものも開発が遅れていて、
やっとここ2〜3年で、
それに適した材料もでき始めてきました。

そのため、
昔よりは残せる可能性も高まってきたわけです。


歯の神経(歯髄)が悪化したらどうなるか(前回)
歯の神経(歯髄)が汚染されているかもなら(今回)
と、細菌感染の悪化状態に応じた
歯を残すための治療の一例を述べてきましたが、
歯の神経(歯髄)まで達していない虫歯も、
放置していいはずはありません。
そこから歯が欠け、
歯髄があらわになる事もあります。

虫歯や歯周病ではない感染として多いのが、
過重負担がかかりすぎたことでできる
クラック(歯のヒビ)からの
歯髄感染です。

ちなみに、感染とは関係なくおこる歯髄症状もあります。
知覚過敏などもそこに含めてもいいでしょう。

歯髄症状(痛いとか凍みるとか)の原因は単純とは限らない。
だからこそ、歯髄を残すためには、
口腔内のあらゆるバランスを整えることから
把握する必要もあるのです。


PS.
落ちてきた枯葉もコオロギには良い布団。
だからベランダ掃除もできん!
なんだかんだで快適生活を満喫しているのでしょう。

そのためか、台風26号の脅威にも耐え、
周囲からのコオロギの鳴く声は減ってきたというのに
元気に鳴く鳴く。
失われたかもしれない寿命を、
同等・それ以上の維持をさせるには、
完全看護以上の、
そのモノ+周囲環境を整えることが大切です。



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posted by あっぷるいーと いんちょう at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月13日

シリーズ・歯を残すには・A骨の中の感染

前回まったく本題が進まなかった感染の話の続きです。


まずは1人目。
このレントゲンを見て下さい。

11.jpg

歯根の先端を包む骨が黒くなっているでしょう。

レントゲンは、骨は白く、空洞は黒く映ります。
(ちなみに銀歯なども白く映ります。)

本来白くなくてはいけない骨のあるべき個所が
黒く映ってしまう理由には、
 @ウミなどで骨が溶けてなくなった場合か、
 A炎症が起きて骨がスカスカにされている場合か、
 B腫瘍などがあるか、
という3大要因が大半を占めます。

骨を溶かし空洞を作るモノ・・・それが膿(ウミ)です。
(厳密にはもっと種類がありますが、ほとんどがウミです)
ウチのホームページ上で、
実物のウミの袋の写真がアップしてあります。

ちなみに、この話をするにはイイ写真があるんですが
ネット上で探し出したものなので、無断転載できないので、
院内だけでしか使えません。


この膿が及ぼす悪影響は、
骨(歯槽骨)だけではありません。

歯根にも悪影響が及んでいます。

実はそれが、歯を残す時の大問題なんです。

上のレントゲンは、3年ほど前に撮影したものです。
大半の場合、レントゲンがこの状態で、
歯の動揺(揺れてグラグラ動く)があるようなら、
みなさん、すぐ抜かれちゃうでしょう?

それを、何とか1年でも長く残そう。
と、治療し続けた結果が、
約3年半は、歯としての機能をさせ続けられたのです。

そして、もう限界を超え過ぎたため抜いた歯がこの写真。

1.jpg

ここで注目してほしいのは、歯根の色。
(銀歯以外のところが全部歯根です。)

先端の方が黄色く、ちょっと肥大化しています。
茶色みがかった歯根の表面には、
部分的にクリーム色っぽい
ザラついているようなものも見えます。

それでは、詳しく解説してみましょう。


茶色みがかった歯根は・・・
歯髄(歯の神経)を取ってからの年月が長いから。

本来、歯根は白っぽいクリーム色が多い。
(個人差はあるけれど)

それが歯髄(神経と血管が豊富なところ)を
取ることで、栄養が送られてこなくなる。
それで年数が経過すると濃くなる。

実際に歯髄を取ったからといって
歯には問題ないといわれるのだが、
30年後・50年後と考えたら、
健康状態を保つために、残したいものです。

しかし、
感染した歯髄は、自覚症状の有無に関係なく
取り去らなければならない。

網目のように張りめぐった歯髄の、
どこに細菌が繁殖しているか
わかったもんじゃないからです。
繁殖した菌だけを消し去ることは不可能。
痛みなく悪化している人は多いんです。

網目状に張りめぐった神経通り穴。
どこかで細菌が繁殖すれば、
歯や骨が内側から崩壊されていきます。

だからできるだけ、神経を取らなくて済む、
前段階(神経には及ばないレベルのうちに)で
治療を受けるべきですし、
神経を取る必要があると判断された場合、
何度かしっかりとした神経を取り去る治療が
完遂されるまで通院しましょう。


続いて、
歯根に付着したザラついたクリーム色っぽいものは、
歯石です。

この人は、銀歯ギリギリまでハグキがあり、
そこから歯石取りの器具(スケーラー)をいれると
歯根の先端まで触れていました。

できるだけ細かく歯石を取るのですが、
見えないところ、触る角度が自由にいかない所、
歯根の間や、曲がっている内側など、
どうしても深すぎる位置に出来た歯石は
取り残してしまうといわれます。

熟達した専門医が行った結果でも、
ハグキの奥深くにできた歯石を取る場合、
歯周ポケットの深さ
3mmまでの取り残し:17%
5mmまでの取り残し:61%
5mm以上の取り残し:89%
というデータがあるんです。

そのため、完璧な歯の維持を求めるなら、
歯石を取る日帰り手術が必要になりますし、
早めに定期的に歯石を取ることが大切です。

この歯の場合は、
10mm以上の深いポケット。
前回、歯石を取ってから1ヶ月ほど経過していますが、
取り残した場所を足場として、新たに歯石が増えた
と考えていいと思われます。

本来ならば、とっくに手術の適応だったのですが、
本人の希望で、
今のまま駄目になるまで粘れればイイ
というので、現状維持をメインに
メンテナンスをしてきた歯です。

歯石も、一般的に4mm以下の歯周ポケットで
維持できないと、取り残しが増えてしまうといわれます。
早めに、定期的に取ることをおすすめします。


次に、
先端の方が黄色く、ちょっと肥大化しているところ。
これは硬化セメント質。
細菌の汚染に負けまいと、生態防御反応を起こした結果、
本来は薄いセメント質が、肥大化したもの。

神経を取った穴から、歯槽骨の中のウミを洗い流し、
徹底的に洗浄して、密封できたことで、
歯根の抵抗力が増した結果です。

これはあっても問題ありません。
どちらかというと、維持をするための治療が
ちゃんと機能していたことを証明してくれるものです。

人間の回復力はすごいものですね。
本来の形態を変形させてまで、
細菌に負けまいと抵抗するのですから。


この歯ではないのですが、
こういうレントゲン状態なのに、
定期的の来てくれない人の場合、
逆に、歯根のセメント質が腐ってしまっている
パターンが多くみられます。
ひどい時は、歯根も大きく溶けてなくなっている
ものもあります。
(永久歯の萌出に伴い、
 乳歯の歯根が短く溶かされている状態のように、
 ウミにより感染で溶かされるので、
 もっとゴツゴツでボロボロになります。)

基本的には歯の神経をとり、そこから先の歯槽骨に
アプローチして、ウミを溶かし出す治療をするのですが、
セメント質が腐ってしまった場合は、
その治療効果があまりありません。

手術するか、歯を抜くかしか対処のしようが無いでしょう。

実際に、虫歯を悪化させて、抜くしかない状態の歯は、
セメント質が腐っているものが、多いです。

ほっといていなくなる細菌はいません。

手術は、汚染部位の除去が確実に出来やすく、
歯根端切除術という感染した歯根も摘出し、
ときに骨を移植・補填することもします。


感染の治療は、
 ・ その汚染域を綺麗にすること、
 ・ 再感染させない状態をつくること、
の2大要素が最も重要になります。

しかし、
お尻の穴より細菌が多い口腔内。
環境の変化が著しく。
毎日・毎食ダメージを受ける歯。
という場所での感染であるため、
2大要素を確保することは困難です。

早期発見・早期治療が必要といわれる理由は、
2大要素が確保しやすい状態での治療が
望ましいからです。


ちなみにこの歯は、下の写真のように、
ハグキの中の歯根に虫歯ができ、
悪化し続けたために、
ハグキの炎症が続くようになり
抜かなければならなかった
というのが結末です。

1111.jpg

本来なら、
ハグキを開き、歯根の歯石取りやウミの切除
という手術と同時に
虫歯治療を施さなければいけなかった状態でした。

残念ながら、ハグキの中(下)に
できた虫歯をそのまま治療することはできません。

基本的にハグキの中(下)で
虫歯が繁殖することはないのですが、
このように歯槽骨が減少し、
ハグキだけで歯を支えているような状態では
ハグキの中(下)で虫歯ができてしまうこともあります。


できるだけ早期に、治すべき時期に治療しましょう。
でなければ、維持させるために行う治療は、
それなりに大々的なものとなります。


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posted by あっぷるいーと いんちょう at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする