2013年08月14日

スマホ依存症で顎関節症に

以前、猫背の人ほど「くいしばっちゃってる」という
ブログを書きました。

そのせいか、
吉祥寺の街を歩くたびに、
どんだけ猫背の人がいるかなぁって
見るようになっちゃいました。

横断歩道の赤信号で待っている時、
向かいの歩道をまっすぐ歩く人の
「背骨と肩と頭」の位置。
・・・すごく良くわかります。
「背骨」より「頭や肩」が前方にある人がほとんどだぁ。

クリニック内でお話しするとき、
お仕事上のPCマウスの使い方、
カバンの持ち方、
小さなお子さんとの手のつなぎ方、
椅子の座り方と手の位置、
などをメインに、
日常生活で陥りやすい猫背 ⇒ 顎関節症との関連
をお話しすることが多いのですが、
先日患者さんとお話ししていて、
「スマホ依存症」による弊害もあるなぁと気付きました。

昨日、ヤフーニュース&産経新聞で取り上げられた本
「スマホ中毒症」
スマホは“21世紀のアヘン”であると副題に書かれています。

オーバーすぎるタイトルのように思われますが、
インターネット中毒に陥っている人の脳の損傷状態は、
アルコール中毒やヘロイン中毒患者と極めて似た状態だという研究もあるそう。

インターネットへの依存性が高く「病的」とされる
中高生が50万人以上もいるという報告も。

ベネッセ教育総合研究所が発表した調査結果では、
【1週間、ほとんど毎日スマホと接する】2歳児は、22.1%にのぼったそう。
その大半が【外出先での待ち時間】に使わせており、53.3%となっています。

・・・そういえば、クリニック内でも、
お母さんの治療を待つ子供に、スマホを渡す場面が増えました。
少し前は、3DSなどのゲーム機、
もう少し前は、マンガ本だったような。

昨年3DSで遊んでた小学生が、
最近では自らスマホを要求する場面もあります。

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私が子供の頃は、
ドンキーコングが落としてくる樽を左右によけながら梯子を登りきる、
ビルから滴り落ちるオイルをマリオが左右に動きバケツで受け止める、
などの単調なゲーム機しかありませんでしたが、
それでもハマったもんです。

ファミコンやツインファミコンは持っていた小学生時代。
いつの間にかやらなくなった中高時代。
大学に入ってから、プレステ2で遊ぶ友達に、
「なんでそんなもんやってんの?」と悪態つきつつ、
その子がいらなくなったという、プレステ1をもらい
ファイナルファンタジー7にハマり、
その後またゲームに関心がなくなり、
周囲がゲームに興じ始めると欲しくなり、
気付けば、DS,3DS,PSP,VITAともっている。

スマホも、
ほっとけば1日、時計代わりにしか見ない日もあるけど、
防水ケースに入れて風呂で見るのは日課にもなってる。
(本を持って入る日もあるけど)
寝る前にベッドで見だしたら、何時間も経ってることもある。

そこで、気にしてほしいことを。
ハードカバーの新書本より小さいマンガコミック。
マンガコミックより小さい文庫本。
見開きの文庫本より小さいDSなどの携帯ゲーム機や
PS3などの家庭用ゲームコントローラー。
それよりも小さいスマホ。

だんだん小さくなり、軽量化・携帯性・多機能性があがる。
当然のようにそのコンテンツにハマる。
身を乗り出すというよりも、身を縮めるようになる。
もっと猫背になる。
くいしばる。
噛み合わせが変形する。
顎関節症になる。
ドライマウスになる。
口臭・着色・口内炎が増える。
口内環境の悪化で、体内環境も狂う。

・・・きっと現代の人たちの多くが悪化すれば、そのデータが
30年後の未来の人たちへの警鐘として役立つでしょう。

しかし今、
現代人を救う手立てはありません。
だって、スマホが普及して10年も経ってない。
2010年ころから広く普及しだしたわけです。
ただでさえ、データ不足。

スマホ依存症が、
目や脳に影響を与える研究はされていても、
歯や顎関節にも影響が出てるということを
調べそうな研究機関が思い当たらない。

ましてや、
大学病院ですら顎関節症に対応する処置が確立されてない。
専門科をクレジットしていても、ちゃんと治せず、
漢方を使って対症療法しているだけのところもある。

グーグル検索で「スマホ 顎関節症」と打っても
まったくヒットしませんもの。

研究畑にいなかったもんで、
私自身が論文を書いて警鐘を鳴らすというのもねぇ。

基本的に、
スマホ⇒猫背⇒くいしばり⇒顎関節症
という流れだけじゃないのが、顎関節症の原因。
ホントに多岐にわたるんです。

ただ、多くの人が、癖や姿勢の影響を受けてる。

ぜひ、街ゆく人々の横姿を見てみましょう。
7〜8割近くが前方傾斜してますから。

顎関節症を診断できないクリニックは多いです。
今まで言われたことないから、私は顎関節症じゃない
と思っている人も本当に多い。

歩きスマホに、運転スマホ(自転車も自動車も)。
どこにでもいる危険スマホ。
そんなのを見かけるたび、
読者自身は、自分の姿勢を正す癖をつけましょう。

予防こそ最大の防御です。
意識こそ最大の予防です。
気付くきっかけを見つけることこそ、意識することにつながります。
そこらじゅうに転がってますからキッカケは。

ヒトのふり見て、我がふり直せ。
そんなことわざもあるんです。


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posted by あっぷるいーと いんちょう at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・噛み合わせの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

命の入り口、心の出口・・・2013年の「よい歯の集い」

まずはじめに、時間と興味のある方は、
「西日本新聞の連載記事、食卓の向こう側」
を検索してみてほしい。

「天気と食は西から変わる」を合言葉に、
「食育」コラムが特集されている。

ここで、我々歯科医師が扱う「口」の定義が、
「命の入り口、心の出口」とされている。

食べることでしか、「命」を育めない。
話し伝えることでしか、「心」は通い合わない。
生命も活動も、「口」が関与する。

それなのに、疎かになっていないだろうか?
まずは、毎日の「食」からちゃんと考え直してみませんか?


このコラムの
学校給食の回から少し引用させていただこう。
食事における「噛む回数」が
減少しているということはご存じだろうか?

40分間という給食時間の短さ。
配膳にかかる時間や、
給食センターが食器を回収に来る時刻から逆算すると、
食べる時間は正味15―25分しかない。
「4時間目に体育があると着替えもあって、さらに時間は短くなる。
自然と早食いを容認するような雰囲気になる」

子どもが喜ぶ軟らかくて多国籍型の「カタカナ食」。
パンは平均10回。
まだ噛み切れていないうちに牛乳で流し込む子が目立つ。
スパゲティはもっと早い。
数回噛んだら、すぐ次のスパゲティを口の中に放り込む。

学校給食は年間平均で約180回。
「1日3食として、全体の6分の1にすぎない」という指摘もある。
だが、学校給食における子どもたちの嗜好(しこう)は
そのまま、家庭での嗜好でもある。

スーパーの売り場で、音を立てて焼かれる販売促進員のハンバーグ。

ターゲットは、子どもの手を引いた親子連れ。
腰をかがめて目線を合わせ、子どもの口の前にハンバーグをさし出す。
  !!!歯応えのあるハンバーグでは駄目!!!
あむ、あむ、ごっくんと三口で飲み込めて、
「ぼく、オイチイ?」という問いに、
「うん、オイチイ」と即答できるような商品でないと、
忙しい親は待ちきれず、そっぽを向く。

「一口で味が分かり、三口で飲み込める軟らかさにするのは、
水と油の割合と、味の濃さがポイント。
乳化剤、合成糊料、結着剤、増粘多糖類…。」

偽装表示や残留農薬問題、激化する食料品の価格競争などによって、
「食品」に対する私たちの関心は高まってきました。
でも、口の中に入れた後のことは、考えてきたでしょうか?
そのために「噛む」という行為がどんなに大切な行為か
理解出来ているでしょうか?

「必要な栄養素やカロリーには基準があっても、
『噛む』ことに対する指導はないんです。

・・・多少本文より
ブログ形態に合わせて編集させてもらいましたが、
新聞社というプロの取材で、よりリアルな現状を突き、
新聞社というプロの切り口で、わかりやすく伝えてくれます。

食って、
食べればいいだけなのだろうか?
栄養バランスだけが大事なのだろうか?
食べることって、単なるエサではないんです。


「はなちゃんのみそ汁」という本は読んだことあるでしょうか?

小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁をつくる。
5歳の誕生日からの日課だ。
「食べることは生きること。1人でも生きられる力を身につけて」
夫の安武信吾さんと、余命を覚悟した千恵さんが、娘に遺した食と躾。
食育という意味の一端が、つよくつよくあたたかく、伝わってきます。

この安武信吾さんが、西日本新聞社の方。
全国で食育に関する講演会を開催されるほどの人です。


今回の武蔵野市歯科医師会がお届けする「良い歯の集い」。
テーマは、「食育」を考えよう。
(そのために歯の健康も考えてね。)

この西日本新聞社の安武信吾さんをお迎えして、
特別講演もしていただきます。

今週土曜。
2013年6月15日。
13:00〜15:00。(12:30開園)
場所は、武蔵野公会堂。(吉祥寺のマルイ&ユザワヤの横です。)
入場無料。
ただし350名までしか入れませんので早い者勝ちです。

8020(80歳で20本以上歯がある)達成者への表彰もあります。
 ぜひその方々の元気っぷりも、その目で見てみましょう。

私もお手伝いしに行きますので、
この日ばかりは、お昼休みの前後1時間ほど休診します。
この日の診療時間は、
午前10:00〜11:30/午後4:00〜6:30予定です。

スタッフは通常時間おりますので、予約電話などは応対できますが、
抜ける時間は緊急対応はできませんので、痛くなりそうな人はお早めに。
(痛くない状態で進行する病気のほうが圧倒的に多いので、
  ちゃんと日頃からのチェックが大事ですよ。)

年に1度しか出来ない予防啓発のイベントです。
特に今回は、歯科医師としての私ですら興味津々のイベントです。
ぜひ多くの方々のご参加をお待ちしております。
私は舞台進行の裏方をやりますので逢えなかったらごめんね。



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ラベル:よい歯 食育
posted by あっぷるいーと いんちょう at 00:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 歯・噛み合わせの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

顎関節症やドライマウス治療に大切なこと

さて、約2年ぶりくらいでしょうか。
髪を切ってきました。
ピンクのスクーターが目印?・・・の美容院で。

我こそは「あっぷるいーと」の広報部長と言ってくれる
Mojoカフェのマスターが、
「引っ越してみて一番困るのは歯医者と美容院。
 どこがいいのかって結構困るんだ。」
と言っていたが、
たしかに、髪に無頓着の私でさえ、
美容院って当たり外れがあるなぁ、って実感する。
2年前に行ったとこは特に悪かったしねぇ。

それに比べ、今回は大正解。
ちゃんと結わける。

髪を切ったと言っても、
前髪まで後ろで結わえられる程度ではあるため、
大型犬の尻尾から、仔犬のしっぽへの変化なので、
前から見るとたいして変化はないのだが、
結構ギリギリの長さにカットしてもらおうとすると、
結わけない髪が多くって・・・。

バランス良く長さを決めつつ軽くするって、
難しいんだろうなぁ?
頭もデカイし! 髪も多いし!
そういうセンスって、美容師さん次第。
・・・まぁ、噛み合わせ調整の切削量と同じですな。

ところで、
「犬のしっぽ」の働きって知ってます?
コミュニケーションを図るツールとして、
喜怒哀楽を表現するのは、みんな知っているでしょう。
他にも、
寒い時にしっぽで鼻先をくるんで保温効果を得ていたり、
走るときにしっぽで絶妙にバランスを保ち、
舵取りの役目をはたしていたりするんです。

人間も同じように、全身の筋肉だけじゃなく、
身体の絶妙なバランスを保つ器官があります。

実はこれは人間で言うなら、「下顎(したあご)」。
噛み合わせの高さ + 安静時空隙(上下の歯の隙間)
が、同じ役目をするんです。

頭という重い器官が前に飛び出しているから、
後ろのしっぽでバランスを取る犬。
頭という重い器官が上にあるから、
その下の顎でバランスを取る人間。

超高層ビルの免震構造のような働きが下顎です。
(建物に免震装置が設置されている免震層を設け、
免震層で地震の揺れを吸収することにより
建物の耐震性を大きく向上する構造。)

だからこそ、
噛み合わせの高さや位置で、
身体が歪み、肩こりや片頭痛を起こし、
指先がしびれたり、内臓疾患を引き起こす
原因にもなるし、
安静時空隙(上下の歯の隙間)がチャンと
とれていない、自覚の有無もなく喰いしばる人は
いびきや、口呼吸、ドライマウスなども
併発してしまいます。

Mojoさんから紹介された常連さん達なんかは、
Mojo店内で御一緒する機会も多いので、
あっぷるいーとでの治療の感想なんかも聞けて、
「うちってど〜よ?」的な
コンサルティングマーケティングな感じで
率直な感想を聞けるのですが、
「とにかく説明が凄い」と言われることが多い。

初めて聞いたことばかりだし、
自分の状態がよくわかったし、
何を気をつければいいのかもわかりやすい、
他所じゃ聞いたことないもん。

・・・クリニック内で、
特に顎関節症やドライマウスの患者さんたちが
言う感想と同じだなぁ。
まぁ、それがそのままアドバイスであり、
実践してくれることが治療であり、
今後の予防策になるのだから、
患者さんに届いてくれていればそれでいいわけで。

一生懸命お話しても、
響いてないよなぁって感じる人もいる。
難しい言い方しちゃってないかなぁ?
という不安もある。
だからこそ、患者さんからの反応って
気になるところなんです。

ウチが好評かどうかなんてどうでもいい
というと言いすぎではありますが、
あまりにもイイ噂が先行し過ぎるのも困りもの。
期待を上回ることができればベストですが、
評価は患者さん一人一人にあるものですから、
ウチは最善を尽くすのみ。

ただ、伝えたいアドバイスが
ちゃんと患者さんに届いて響いてくれることが
何よりも大切だと思っています。
ちゃんと届いてくれている、という反応を
こういう常連さんたちから聞けたりするのって
ありがたいことです。

顎関節症やドライマウスって、
ドクターの独りよがりの治療だけでは成立しません。
いかに日常を、正しい状態に癖づけられるか!
で、効果が大きく変わってくるんです。

だから、歯医者と患者さんの二人三脚医療が
成しえないと成立しないんです。

これは、全身医療と似てるでしょ?
高血圧や糖尿病治療では、
薬だけで成立するのではなく、
日常生活改善も大切になってきます。

噛み合わせが絡んでくる歯科治療も一緒。
いかに日常生活をワンポイントで変化させられるか
・・・そんな伝え方を模索して、
いろんなアイデアが浮かぶように
アンテナを張っておくってのも、
歯科医師の務めだろ〜なぁって思います。

ただ、まだ課題があるんです。
治療が一段落して、半年以上経過すると、
患者さん自身が一生懸命意識して
改善しようとしてくれていたことも、
長年の習慣が上書きして、
同じ状態に逆戻りしてしまうことが・・・

「アドバイスしたことってどうしてる?」
「あっ・・・忘れてた。」

定期的に口内環境改善に来てくれてる人ならば
そうなることはないのですが、
治療によって改善したことで、
完治した気になってしまう人ほど、
元の木阿弥に・・・ってパターンがちらほらと。

それで、同じ事を意識してもらうと、
治療によって治りやすい下地ができているため、
あっという間に症状が緩和する。

う〜ん。
どうしたもんだろ?
悪癖からくる症状の完治って、そこが難しいんです。
意識の持続・・・それを癖づけてしまう方法は・・・
いろいろやってみるのですが、百発百中にはならない。
未だ探求中です。

そういう意味では、
今のところ唯一の決定打が定期的な来院ですね。

・・・なんかいい方法があればいいのに・・・

美容師さんが言っていました。
「歯と髪って後回しにされちゃいますよね。」
「ちゃんとしたケアが大切ってのはわかっているんだけど」
洗って艶が増した私の髪を触っての一言。
・・・ごもっともです。
もうちょっと頻繁にケアしに行きますね。・・・髪。



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posted by あっぷるいーと いんちょう at 02:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・噛み合わせの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする