2013年01月24日

がんばれ受験生。勉強の能率を上げる歯科アプローチ。

頑張れ受験生。
応援企画として、ちょっと変わった歯の話をしてみます。

とはいえ、
がんばる社会人や主婦などにも言えることなので、
受験生ではない皆さんも、自分に置き換えて読んでみてください。

今年は、センター試験志願者が過去最高になったというニュースが。
私立大なんかでも、センターを使う大学が増えたのも原因だとか。
多くの人が手応えあり!だといいね。

また、センターの後にこそ本番も待っている!
気が抜けない日々でしょう。
こんなブログを読んでいる場合ではないだろうが、
読んでくれた受験生がいるのならば手助けになればいい。

2月号のエッコ(地域のフリーペーパー・情報新聞)に書いた内容+α・β・γ・・・。
記事の最低限の枠内だけじゃ書ききれなかったので、
(勘違いして1行分の文章が抜けて不足しているのだが、)
始めての「詳しくはwebへ」。
・・・ホントはそういうのは好きじゃないのだが。
連動企画です。


まず、受験前の自習に関して。

もっとも大切になるのが集中力。

ただ書いて覚えるなんて時間の無駄になることが多い。
写経のように無心で書いても意味がない。
(自分を見つめるためではなく、内容を覚える為にやることなのだから)
時間ばかりがかかる。
整理して暗記しやすい形に書くならおすすめだが、
書きなぐって覚えられる時間は残っていないはず。

音読して声に出して、耳で聞き取る事がおすすめ。

これは、歯科としてのおススメでもある。
口や舌の筋肉を駆使することになるので、脳に近い部位が動くことになる。
つまり、脳血流量が増す。
痴呆や認知症の予防にも有効なのが、しゃべることだ。
覚えるためには活発な血流量が必要。
たくさんの血液が脳を始め、全身を巡る事が大切。
酸欠状態じゃ眠気しか起きない。

顎関節を動かすことで唾液も出てくる。
唾液の中には神経成長因子も含まれる。
神経細胞を活性化し、脳神経の機能を回復する働きがある。


次に、必要なのがリフレッシュ。

集中は交感神経。脱力が副交感神経。
いかに、このバランスを保つかが重要なのだ。

弓の弦が張りっぱなしじゃ、本番に延びきってしまい、
飛ばなくなってしまうことと同じ事。
かといって、
カラオケ行ってストレス発散なんてしてる時間があっちゃいけない時期だ。

最短で気分転換できる方法が「ハミガキ」。

集中するほど口の中が粘つくことはないだろうか?

交感神経が活発なほど(=緊張状態にあるときほど)、
唾がネバネバになったり、量が減少したりするのだ。
これはドライマウス(口腔乾燥症)という症状と同じ。
ハミガキの刺激で、サラサラ唾液が増やせる。

また、
若者に多い歯肉炎。
中高年で爆発的に増える歯周病。
どちらも同じようなもの。
(歯肉炎が悪化して歯周病になる。)

口腔内に炎症がある状態とは、
高血圧を悪化させる。
それは血の巡りを衰えさせることと同義。
音読のところで書いた効果の真逆になるのだ。

病体である高血圧と、集中しているときの血流量増加は、
全くの別物である。
歯肉炎ならハミガキで防げる。

それに、
歯周病やドライマウスがある人ほど、
老化の原因、活性酸素(細胞を酸化させ錆び付かせる働き)が多い。
6倍近いという研究発表もあるくらいだ。

受験生がいくら年齢的にも若く、
体力があり、細胞が若々しくとも、
焦りからくる詰め込み勉強で、不規則な生活になっていることも多いだろう。
そんなときこそ身体の活性化が低下している。
そこに活性酸素が増加してしまえば、細胞の老化も起こりやすくなる。
詰め込んでも詰め込んでも、覚えられないのだ。

時間がとれるならば、歯科医院で「歯石落とし」を受けるべきでもあろう。
歯石は歯ブラシでは取れない。
受診後は、口の中が軽くなった気がするだろう。
それが慢性的なストレス
(=歯肉炎などの刺激からくる、持続的に身体が受ける緊張状態)
からの解放につながり、リラックスできるということになる。

ついでに、
ハミガキの動かし方が、指先だけの筆記運動よりも、腕や肩も動かす。
ストレッチほどではないが、体が動くのだ。


リフレッシュや集中力を高めやすくするハミガキは、
受験生ならば1日に何回やってもよい。
べつに食べた後じゃなきゃ磨いちゃいけない訳じゃない。

社会人ならばランチ後のハミガキもおすすめ。
明らかに仕事の能率が上がるはずだ。
(もちろん朝晩も磨いてね。)

そういう論文も多数でている。
ぜひ頻繁なハミガキをしてみてほしい。
(ただし力を込めてはダメ!毛先で履き出すように磨こう。)


そして最後に、
「長時間集中したければクイシバるな!」。

クイシバることで過度の緊張状態を作り出す。
血流量も減少し、筋肉も硬直。
疲れも倍増。
がんばっても集中力なんて持続されてない。
ただやっているという自己満足で終わってしまう。

リラックスした状態が一番集中できるのだ。

楽器なんかもそう。
力みすぎてもいい演奏なんてできない。
息を吐き出すサックスのような楽器ですら、
口の筋肉を硬直させるほどの力を込めてはいけないのだ。
仕事の時のストレス過多も、クイシバっている人の方が多い。

そのための簡単な注意点があるのだが、
残念ながらそういった論文を読んだことがないので、
私の持論と言うしかないアドバイスとなってしまう。
一応このブログではエビデンス(一般論的な裏付け)
がある内容で構成しておきたいため、言及は避けようと思う。
来院された方だけにそっと話す程度の内容だ。
(もっとも、簡単で効果が高い方法ではあるが。)

上下の歯は1〜3mm離れているのが当たり前。
と思っていてほしい。
クイシバっちゃいけないのだ。


おまけ。本番当日の朝。

基本的に受験とは、
身に付いた勉強量とそれを発揮できる本番力で決まる。

歯科医師国家試験のとき、周囲を見回し、
バカ面そうな奴を見つけて、
「こいつらが受かるなら俺も受かるなぁ」
と、気持ちのコントロールをしたことを思い出す。

緊張しすぎると、周囲がみんな頭良さそうな奴ばかりに見えてしまう。
不安も抱えているであろう受験生ならば、
自分が見劣りすると感じてしまうほど、
視野を狭め、筋肉を硬直させ、緊張感だけが高ぶり、
そして気持ちが飲み込まれてしまう。

あまり品のよい方法とは言えないのだが、
周囲を見渡し、くだらないことを考えるだけの余裕を意識的に作ることだ。
周囲の見知らぬ他校の受験生の顔を見る。
あきらかに緊張しているであろう受験生を見つけられたらラッキーだ。
自分もあんな風にガチガチになっているのかと思えば、滑稽だろう。
そんなことでも、ココロに余裕が生まれ、リラックスできるきっかけになる。
気持ちをコントロールして、本番に実力を十分発揮してくれることを願います。


頑張り方を間違えるな!
頑張った先にしか、その先に続く未来はないのだから、
能率を考え、適切な頑張りをしてください。

口を動かせ = 脳を活性化してフル回転せよ。
口をサッパリさせろ = リフレッシュして持続力を得よ。
クイシバるな = リラックスして集中力を高めよ。

も是非覚えておいてほしいです。


そして、糖分摂取。
虫歯にならないよう気を付けて。
間食時間も気にした方がいいよ。
ちゃんと摂取しなきゃだめだから。

・・・う〜ん。
書いてあげたいことがどんどん増えてしまいそう。
まぁ、他の人がいいそうなことは抑えよう。

がんばれ〜〜〜〜〜!



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2012年10月17日

秋の味覚で歯を元気に

ヒトは食べたもので毎日作り替えられているから。

歯に必要な栄養素はカルシウムだけじゃなく
ビタミンA・C・Dやリン・良質なタンパク質なども必要です。
人間は毎日、食事によって得た栄養で1兆個ほどの細胞が作り替えられています。

たとえば骨。
幼児期では1年半。
成長期では2年未満。
成人では2年半。
70歳以上では3年ほど。
で新しい細胞と入れ替わるといわれます。

血液は100〜120日。
皮膚は1ヶ月。
筋肉は早いものでは1ヶ月、遅いものでは200日。
・・・臓器の多くは1年もあれば全く別の細胞に。

長く付き合いのある患者さんの中には、
入院や手術を余儀なくされてしまう人もいます。
そういう人たちに必ず話してあげること・・・

細胞は入れ替わる。
入れ替わる細胞になるのは、摂取した食物だけ。
だから生きることは食べることです。

ダイエットや金銭問題があるとしても、
あなたの身体がもし、
コンビニ弁当やファーストフードで置き換えられてできているのならば、
その程度の価値しかないということになってしまいます。

細胞の強度も、フレッシュさも。

食の細くなった高齢者や不規則になりがちの
社会人ほど、歯も弱くなり、歯が悪いことで
食べた栄養も細胞へ変わりにくくなります。

まさに悪循環。

食欲の有無や、噛める噛めないなんて言ってられる状況にない人も多くいます。


口腔は身体のSOSも発します。
一時的なものから常に弱っている状態までさまざま。

舌の状態や、様々な視診・触診からそのSOSを読みとることもできます。

歯を健康に保つために全身の変化も診る、あっぷるいーと吉祥寺歯科では、
薬膳アドバイザーの資格も持つ院長から、
いまの自分の身体が要求してる「食材リスト名刺」を差し上げたりもしています。

歯が良いということと、身体が健康であるということは、
イコールに近いのですね。


そこで、せっかく秋なのだから、秋の味覚でご紹介。

1日に身体が必要としている栄養成分のうち、
歯にも関わってくる栄養成分は・・・

ビタミンA = 2000IU
ビタミンD = 100IU
ビタミンC = 100mg
リン    = 700mg
カルシウム = 600mg

100gあたりの成分料の目安

さんま ビタミンA=120mg
    ビタミンD=480IU

栗   ビタミンC=33mg
    リン   =70mg
    カルシウム=30mg

柿   ビタミンC=70mg
    リン   =14mg
    カルシウム=9mg

薩摩芋 ビタミンC=30mg
    リン   =46mg
    カルシウム=30mg

どうでしょう、
100g程度、食べたくらいでは、不足しているのがわかるでしょう。

ときおり、ちゃんと食べていると言うのに、
身体がSOSサインを発している人がいます。

食べ物の質、種類、量、の3つは意識された方がいいです。
特に、偏りがちなことに自覚がない人ほど・・・



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2012年09月12日

雷と若手歯科医師に贈る触診の意義

私は天気予報を見るとき、その地域のことしか見ていない。
よほどの大雨情報や、被災地の熱波や雪のニュースなら見るが。
普段なら東京の天気マークを確認する程度だ。

SC20120911-2357562.png

思いっきりわかりにくいだろうが、この写真はブログ記載開始時点のものだ。
写真ではシャッターが間に合わないため、
動画を撮って、スクリーンキャプチャし、
編集したものをアップロードしている。

たぶん中野区や杉並区のあたりなのだろうが、もう1時間以上も稲光がしている。

オレンジ色や白色LEDのような色。
かつてテレビニュースで見た、湾岸戦争の戦火のように、
爆発事故でもおこっているのかと疑ったほどだ。

だがこの写真の黄色い丸の中にある発光体がわかるだろうか?
星だ!

自宅である練馬区は晴天そのもの。
平和にも、あまたの虫の鳴き声がしている。

同じ東京・同じ23区内にもかかわらず、まったくの別模様。
一概にしてはいけないのだ。


そういう意味では、医療はどこまで正しく原因を明らかにできるか
という推理にも近い判断が要求される。

東京という範囲ではなく、区単位、町名単位、番地単位・・・
という判断が要求されることも多い。
逆に、番地単位のみで診断して、
東京という単位で見ていないというのも、ダメなのだが・・・。


以前より、患者さんと話すとたまに言われることがある。
「内科とか外科とかでも、
痛いという訴えで行ってるのに触りもしないところもあるのよ。」

私の場合は、噛み合わせ(顎関節症)治療の一環として、
肩や首のハリを触診したり、マッサージして揉み解すことがある。
口を開ける筋肉や閉じる筋肉に関係してくるから
私としては当たり前に触るのだが、
それを良いと思ってくれる患者さんとの雑談で、
時折、前述のような医療に対する不満が出てくる。

民間治療で「手当て(てあて)」というように、痛いところは触るもの。
状態の確認を疎かにされた。
・・・患者さんには、そんな思いもあるのかもしれない。
でもそんな事を計算に入れなくったって、
どんな状態かを理解するため、医者なら触ってみるだろ普通。


検査データやレントゲン画像しか見ない医者の増加・・・
検査機器の発展は30年前とは比べ物にならないほど進化した。
だからこその弊害とでもいうべきか。

少なくとも、歯科に関して言えば、
触診の技術なんて大学ではほとんど習わない。
いや、問診や視診ですら臨床(治療現場)で役立つものは、
実戦経験からしか学べないものがほとんどだ。

もちろん基礎知識がどこまであるかによっても、左右される。
たんに触ってみて異常が判断できたとして、
それがなぜ起こっているのかがわからなければ意味がない。

私の場合は、顎関節症がわかっていて、咬合が判断出来ていて、
高性能のレントゲンをはじめとした進化した医療機器を用いたうえで、
解剖学や人体力学、東洋医学やスポーツ歯学、整体や医学などの
バックボーンを培ってきているので、
総合的な判断から「原因」や「歯以外の症状」を見極めるようにしている。

でないと、噛み合わせは、いじるべきではないと思っている。

たとえば、
肩のハリが、噛み合わせの原因で起こっていることは多い。
でも逆も真なり。
肩のハリの原因が背中にあることもある。
その影響で噛み合わせが壊されてしまう・・・
そんなものを、いきなり噛み合わせ治療してはいけないのだ。


筋トレで広背筋を鍛えるのに行うやり方で、
ワンハンド・ダンベルロウというのを知っているだろうか?
5kg以上のダンベルを持ち、腕を上下させるトレーニング。
(詳しくは検索してください。)

背中を鍛えるのに腕?
・・・だって背中の筋肉は腕にも付いてるんだよ!

上体そらし、ピラティスでいえばスワンダイブ
しか背筋を鍛える方法を知らなかった人もいるでしょうか?

筋肉は骨に付く。
それだけじゃなく、筋膜を介して他の筋肉にも影響する。
それらを読み解くことも、必要なんです。

もっとも、全身の筋肉を触診したほうがすべてわかるのだが、
歯科でそこまではなかなか出来ないでしょう。
だから私は必要最低限として、肩までの触診にとどめている。
(時に背骨の状態が知りたくて背中までやることもあるが・・・)


ついでなんで、噛み合わせをいじるときの追加点をもう一つ。
歯周病などの歯を支える一番大事なところの炎症でも、
歯が浮く!
 = 噛み合わせのための歯の位置がすでに正しくない状態
ということ。

そのため程度に応じて、歯周病治療をしなければ噛み合わせをいじっちゃダメ
という人も多い。
治療した直後にいじることも、状態によっては避けるべき時も多い。


噛み合わせに関する記事を書くと、まずいじってくれと言われるが、
大抵そういう人の希望をかなえられるのは、
数回の噛み合わせ以外の治療が終わってからじゃなきゃ
できないことが多いんです。
(いろいろ書きたいけど、今回のテーマは触診なんで、またの機会に。)

脱線しまくっているが、何も筋肉だけが触診ではない。
膿胞や腫瘍、炎症の波及状態、咬合接触状態や顎関節の動き判断
・・・様々なことに必要となる。

顎下リンパ節の腫れ具合は、親知らずをはじめとした
炎症性疾患の診断に必須項目だ。


医科と歯科で異なる大きな点がある。
基本的に歯科は手袋(ゴムグローブ)をしているということだ。

わずかな違いを鋭敏に察知するにはナイほうが良いのだが、
50年前の歯科治療じゃないので、
素手で行うことは不可能な時勢である。

そのぶんより繊細な感覚を鍛えておかなければならない。
私の場合、基本的に顔や首を触るときにははずすが、
一連の流れで、口腔内を触りつつ顔を触診しなければならない時もある。
交互に触るときに、いちいち手袋を取ったり着けたりしてられない。
そこで、
親指や人差指で口腔内を探り、
中指や薬指で顔を触診することもある。

・・・だって、ツバの付いた指で、顔を触るわけにはいかないでしょ。
・・・逆に、メイクの付いた指で、口腔内を触るわけにもいかない。
もちろん手を洗って触ることもあるけど。

慣れるには難しいことかもしれないが、
一度慣れてしまえばこれほど診断に役立つ方法はない。


筋肉の触診に戻るが、
触診でわかったことから、生活習慣の注意点をアドバイスすることもできる。
特に、癖や職業病からくる筋肉の歪ほど、正しく改善してあげたいことが多い。

単にマッサージ屋に行って誤魔化すだけじゃダメなんだ。
マッサージを有効活用できるような下地の改善は医療じゃなきゃできない。
代替医療との相互補填・・・みんなで患者さんを良くする医療へ。

医科・歯科問わず、触診は大切な診断方法です。


・・・あっ・・・雷は消えて、いつの間にか練馬もうっすら雨が降った跡がある。
窓を閉めてたから雨音すら気付かなかったし、もう止んでいる。

人体も同じ。
どこかで起こった異常の余波が、
時間差で、さっきまでなんともなかったトコに影響を及ぼしていることもある。
本人すらも気付かずに、静かに蝕む・・・・・。

医療の専門家である医師がそれを見逃さないようにと考えているならば、
少しでも多くの情報収集をしようとして、
自然と触診は行われてしかるべきだろう。



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posted by あっぷるいーと いんちょう at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 全身に関わる歯科の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする