2012年02月26日

たった1回でわかる上体ストレッチ

アンチエイジング第2段ということで、
上半身のストレッチを書いてみよう。

骨格や筋肉のバランスに影響する歯科分野で
代表的なのが「 顎関節症 (がくかんせつしょう) 」だ。

「 歯の噛み合わせ 」が狂うことで生じる病気なのだが、
その原因には、
@ 虫歯や歯周病・失った歯の放置など「歯」に原因があり起こるものと、
A 猫背や上体バランスの乱れ・体の歪みなど「体」から起こり
歯の噛み合わせを狂わせていくものがある。

原因部位      影響を受ける部位
@ 歯 → 顎(アゴ) → 体
A 体 → 顎(アゴ) → 歯
なんていう相互に悪化させてしまう関係が成り立っているのだ。

私自身は、歯科治療において必要であれば、
マッサージや整体の手法を用いたり、
リンパエステの手法や、
鍼・ツボなどの東洋医学の手法、
かつて学んだ様々なエッセンスを利用して
患者さんにアドバイスしてみたりもする。

しかし、歯科治療中の一環であるため、
ユニットサイド(診療台の上)で出来ることに限られてしまう。

例えば、
顎関節に影響しているからといって、
歯科医師が、
患者さんのコリ固まった足腰をマッサージするのも
変でしょ?
(もっとも、私に鍼を教えてくれた歯科医師は、鍼師の国家資格も取り、
顎関節症の治療に、患者さんの全身マッサージもするのですが・・・)

そこで、なんかいいアイデアがないかって考えていた。


話は変わるが30代も半ばを過ぎると微妙に身体が悪化してくる。
もともと、歯科医師として有能になれるのならば、
それ以外は無能でもいいやと、
「私の目指す歯科に関わるものの勉強」以外してこなかった10年。
自分の体に関してもおろそかにしていた。
そのツケだろうが、四十肩ほどではないにせよ、腕の上がりも悪くなる。

こりゃヤバい。
実際は、歯科医師以外の分野でも結構多彩で、多趣味の部類に入るだろう。
(もっとも私の中では歯科医師にとって役立つ感性や技術のものしか
趣味としていないつもりなのだが・・・他者から見ればそうは思えない。)
自分の性格上、熱中しやすくストイックになる。
一度やろうと決めると、
まずその知識を溜めつつ、実践して、どう役に立つかを抽出。
すると次に欲しいエッセンスの理想像が思い描けるため、
必要な知識や技術が目に付きやすくなる。
他分野の内容でも自分のアンテナが反応する。
そのため、他者から見れば、
多彩で多趣味という印象を与えやすくなってしまうわけだ。

自分の四十肩もどきを改善しなきゃヤバい、という思いと
顎関節症をはじめとする噛み合わせに影響を与える体の改善、
そんな要素を一気に改善する方法を探しだした。

ストレッチ本・筋トレ本・ダイエット本・・・
最近話題のカービーダンスやロングブレス
なんかも読んだり真似したりして、どういう動きなのかも試す。
ブックオフで、昔のトレーニング本も買い漁り、
元々知っているスポーツ医学やリハビリの知識に関しても復習。
武道やロッククライミング、楽器奏法・・・
筋肉に関する本は、それこそ30冊程度は読んでみただろうか。

しかし微妙なのだ。
それぞれに良い物が豊富に含まれている。
理論としても納得できる。
筋トレという意味では100円で売っている中古本と
最新の雑誌で紹介されているものはほとんど同じ。
鍛え方は今も昔も変わらないということだろう。
ただ、医療として考えてしまうと高齢者でもできるものを、
と思ってしまう。
大変な事は続かない。(やる気しだいだろうが・・・)
効果が早く実感できなきゃ、やる気が続かない。

私は重い。
基礎トレの自重トレーニングをがんばるより、
両手それぞれに5キロのダンベルを持って行う方が楽なのだ。
それは筋力の衰えた高齢者でも同じ。
自重で行うことよりも、道具に頼った方が楽だ。

そんな中、最近出版された人体力学という本を読んでみた。
呼吸器が弱ることで起こる全身の症状を中心に書かれている。
なるほど、確かに目から鱗だ。

肺や心臓をつつむ肋骨。
そこに付く筋肉は筋トレにもかかわる筋肉だ。
しかし私が注目したのは「肋間筋」。
肋間筋が拘縮すれば、猫背にもなる。
背骨も圧迫し腰痛にもなる。

よくタオルを使って上体そらしの運動・・・
などがあるのだが、筋肉とは付着部位から伸ばすべきもの。
関節も稼働すればストレッチの圧力が逃げる。

ストレッチという意味合いの効果を高めるのであれば、
たとえば、
「両手で持ったタオルをピンと張りつつ、頭上に高く持ち上げたまま
上体を右に倒す。そのままの姿勢を維持したまま、腰も右にひねってみよう」
・・・左の脇腹が伸ばされる感じが強くなるでしょ。

筋肉は両方から引っ張るから伸びるんです。

そんなことを考えていたら、思いついちゃった上半身ストレッチ。
しかも、半端なく、肋間筋が伸びるし、
たった1回やったとたん、胸が張り、肩甲骨が引き締められ、
腰痛も楽になり、骨格姿勢が正される方法。

ただし正賛否両論だと思う。
なぜなら
「長さ182cm・太さ30mmの丸い木の棒」を使え
というストレッチだからだ。

現代社会では庭さえない。室内も広いスペースがない。
理論上2畳あれば十分。1畳でも問題ないのだが、
それすら難しい家が多いだろう。
一応、エアコンの室外機の設置場所にもよるのだが、
マンションのベランダスペースで出来ることだ。

けして125cm程度の棒で代用してはいけない。
効果がないのだ。
最低でも自分の手を水平に伸ばして、中指までピンと伸ばして、
それよりも長いまっすぐな棒を選んでほしい。
また、椅子の足に浸ける滑り止めなどを棒の左右先端に付けておくと
危険も少ないし、立てかけて置いておくこともできるのでオススメ。

やり方だけ教えておこう。
@ 肩幅に足を広げて立ち、棒を頭の後ろで、両肩に乗せる。
  棒の真中が、頭の後ろね。
A 両方の腕を棒の下から、後ろを通り、左右にからませる。
  このとき出来るだけ腕&中指を伸ばしながら行う。
  理想は手が棒の前側をつつむ感じね。
B 腕が棒でしっかりロックされたら、そのまま上体を横に倒す。
  痛気持ちいいところまでで十分。
C その状態のまま、腕をからませた棒を前後にゆっくりゆする。
  例えば右手が前なら左手は後ろに行くようにひねるのだ。
  これも痛気持ちいいところまでで十分。
D 反対側もやったら終了。

たった1回で、変化に気付けたら正解。
もし変化がわからなかったら、Bの横に倒す時に、
腰から前に倒れてしまっている可能性が高い。
それじゃ筋肉は伸びない。

「他人に脇腹を突かれたり触られたら、痛い」
という人ほど、肋骨付近の筋肉の拘縮がある。
それは、姿勢を崩し、心臓を圧迫、
全身の筋肉や骨格に過度の負担をかけ、
深呼吸しても肺の膨脹力が弱いので、有酸素運動も効果が薄い。

まさにアンチエイジングの敵・ダイエットの敵・健康の敵。

けしてオリジナルの方法ではないとは思うのだが、
読み漁った本に、こんなやり方は一切記述されていないし、
「棒を使ったストレッチ」というキーワードで簡単にネット検索してみたのだが、
探し出せなかったので、オリジナルのストレッチなのかもしれない。

ただ半端なく違いに気付く。

棒を使わず両腕を伸ばしただけで同じストレッチをしてみたが、
まったく違う。
肩をロックする・腕をロックする。
動かしやすい腕が、動きの悪い逆の腕をひっぱる。
そのことで上体・肋間筋をはじめとする筋肉を伸ばし、
骨格の位置を整えるのだ。

ホームセンターで1280円で購入した182cmの棒。

物干し竿でも代用は効くだろうが、金属では冷たいし、
重すぎや軽すぎはオススメできない。

腕を広げてひねるだけのスペースを捻出して、
ぜひ木の棒で試されることをオススメしよう。






カラフルあっぷるいーと3.JPG


posted by あっぷるいーと いんちょう at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

カルシウムと筋肉

久しぶりに「あっぷるいーと吉祥寺歯科」のHPを見てみたら
すっかり忘れていたけど、
トップページのクリニック外観写真・・・
看板すらできてなかった頃のまんまだ。
春の緑がきれいな頃になったら、撮影して差し変えなきゃ。

ブログも気付いた。
基本的な虫歯や歯周病なら書いているけど、
アンチエイジングに関する事とか
審美・矯正歯科に関してとか
って、ほとんど書いてないじゃん。

ということで、今回まずはアンチエイジングに関して書いてみよう。


カルシウムと聞くと、
ほとんどの人が骨を丈夫にする成分と思うのではないだろうか?

実際、小児期の骨格形成にカルシウムを摂りましょうとか、
骨粗鬆症の予防にカルシウムを摂りましょうとか、
骨に関しての説明を受ける事が多いでしょう。

虫歯の再石灰化に必要なのもカルシウムです。
(実際はリンも必要です。)
歯周病予防としても関わってきます。

人体の構成成分としてのカルシウムは、成人男性の場合で約1 kgを占め、
主に骨や歯としてヒドロキシアパタイト Ca5(PO4)3(OH) の形で存在します。

一時期、「キレる子」の増加に伴い、
カルシウム不足を指摘されたこともあります。
これは神経伝達にも作用するカルシウムの働きが、
「神経の興奮の抑制」にあるためでしょう。

もっとも、食の欧米化や偏食、コンビニ食などで育った子が、
成長レベルの低下に伴い、歯並びや歯の質の悪化があり、
「咬合不全からくる神経症の一症状」という
可能性もあるだろうと私は考えていたのですが、
その関連はまたの機会にしましょう。

日本の厚生労働省は1日に
最低700mg(骨粗鬆症予防には800 mgを推奨)の摂取をと定めています。
逆に摂取しすぎもダメ。一日摂取許容量上限として2300 mgとされています。

ちなみにネット上でこんなデータがありました。
低脂肪乳100gでは130mg。
普通の牛乳100gでは110mg。
特濃牛乳100gでは110mg。
同じ牛乳でも結構違うでしょ。

干しエビを1日に100g食べるってことはないだろうけど、
もし食べたら7100mgもあるそうで、許容量オーバー。
まぁ、毎日とか頻繁に食べてるわけじゃなければ問題ないでしょうが。

そのカルシウムが筋肉にも必要とされていることは
意外と知らない人が多いみたい。

筋肉の収縮はアクチンとミオシンという筋原線維の相互作用でおきます。

神経刺激がおこると筋小胞体という所からカルシウムイオンが放出。
これによりアクチンとミオシンが接触し、
ATPをADPに分解することでエネルギーを放出。
そのエネルギーによって細いアクチンが太いミオシンの間に引き込まれ
筋肉が収縮。
神経刺激が無くなるとカルシウムが吸収され筋肉が弛緩する。

まぁ、難しいことはさておき、
筋肉が動くのにもカルシウムがいるわけです。

アゴの開け閉めも筋肉、舌も筋肉。
筋肉の働きも、歯科の領域に関わってくるんです。

骨と筋、さらに神経伝達。
カルシウムの働きは、結構重要なファクターなんです。

アンチエイジングというと、どう若返るか?
ということばかりに注目しがちですが、
まずは、必要な成分が足りているかどうかにも着目しましょうね。


ちなみに、
ビタミンDは、小腸でのカルシウム吸収を増加させる要因として重要です。
腎臓において尿からカルシウムが損失することを抑制する働きもあります。
免疫反応などへの関与も示唆され、多様性ゆえにホルモンに分類されることがあるほど。
人体内でも生成される成分であり、
太陽光から隔離されるような環境では、摂取量が不足することが示唆されています。

エネルギーのもとであるATPを作るには運動が一番。
(解糖系やクエン酸回路という話は・・・長くなってしまうので各自で調べてね。)
(いずれ書くかもしれないけど。)

ちゃんとカルシウムを摂って、
日の光にあたるように、おもてに出て、お散歩でも良いから動くこと。
それが若々しくいられる第一歩です。


意外と地味なところから話が始まったアンチエイジングの回。
だって、アンチエイジングってネット検索すると、
美容系成分の広告サイトが大部分を占めてるんだもん。
それも大事かもしれないけど、まずは基盤がしっかりしてなくちゃでしょ。

お化粧する時の下地作り・・・できれば素肌のハリから良くなきゃ、
化粧のノリが悪いって実感するでしょ。
同じなんです。もとがよくなきゃ。

どんな成分を摂取したって、受け取る人体が元気でなきゃ、
ほとんどが吸収されずに排出されちゃうって。

そんな理由から、地味だけど基盤となる話からスタート。
まずは骨と筋肉・神経伝達から若返ろうね。

ちなみに
肌のターンオーバーは28日周期といわれています。
肌の細胞は、毎日生まれ変わっていて、その細胞一つひとつの寿命が28日というわけです。
「舌」のターンオーバーは約20日といわれています。
骨のターンオーバーは約200日です。骨のリモデリングといいます。
筋肉は約180日で半分が入れ替わる。

健康は1日にしてならず。
継続は力なり。
・・・先は長い・・・けど衰えるのは早いんだよね、これが。

単発で頑張るのではなく、できる範囲で上手に日常生活に取り込むこと。
アンチエイジングで最も大切なことは、継続的意識改革なのかもしれません。






カラフルあっぷるいーと3.JPG


posted by あっぷるいーと いんちょう at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする