2019年02月04日

2019年2月の予定&新シリーズ「良い歯」とは何だ?

2019年2月の予定です。

5日(火)19時終了
6日(水)19時終了
8日(金)19時終了
13日(水)19時終了
16日(土)17時終了
18日(月)午前休診&19時終了
19日(火)19時終了
木曜往診も時間変更が出ています。
必要な方はご確認ください。

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すでに1月にも芽吹き、
2月に満開を迎えた桜があるのをご存知でしょうか?
熱海桜というものです。
親友のクリニックがあるので正月に行った時の写真がこれ。
20190104_182311.jpg

その後1カ月たって
最近満開になったよと送ってくれた写真がこれ。
1549101619607.jpg

桜は4月というイメージですが
実はこんな桜もあるんですね。
そこで思い立ったイメージの違いというテーマ。

良い歯のイメージとは?

せっかくなので新たなシリーズものを書いてみましょう。
シリーズ「良い歯」とは
と題して私なりの理論を書いてみます。

ただし、
歯科医師それぞれで信じる正義は異なるでしょうから
皆様のかかりつけとは異なる理論かもしれません。
それでも、
それぞれの正義に基づき、末永く歯を残す手段を
歯科医師の誰しもが描いていると思いますので
意見が異なろうと心配はいりません。

第1回目のテーマとして
歯が硬い方が良いか
歯が弱い方が良いか?
という質問をしてみましょう。

虫歯予防という観点からなら、
歯は硬い方が虫歯にはなりにくいと言われます。
フッ素を使おうというのも
ハイドロキシアパタイトをフルオロアパタイトに変化させ
虫歯の出す酸に対する抵抗性を高めることを目的としています。

歯は一番の外層・最表面に
エナメル質という最も固い部分が存在し
虫歯菌の酸による攻撃に
溶けにくいように抵抗しています。

しかし、虫歯になってしまった場合も
硬い方が良いと思いますか?

歯が弱い・脆い=虫歯になりやすい
は間違いありません。
だから弱い歯は「良くない」「ダメ」
と言えるのです。

しかし実際には
歯の表面はエナメル質という最も硬いところがあります。
その内部には象牙質という部分があり
さらに内部を歯の神経(歯髄)が走ります。

虫歯の成り立ちから考えると
歯が弱いということはエナメル質も弱い。
墨汁を1滴、半紙に垂らすと
放射状に広がった滲み方をしますが、
弱い歯を犯した虫歯も同じように広がった進み方をします。

そしてエナメル質と象牙質の境目で大きく横に広がりつつ
象牙質をアイスクリームディッシャー(アイスをすくい取る器械)
ですくい取ったような形で汚染していきます。
なので表面的に見えている汚染範囲から
内部に汚染された深さは、ある程度想像できます。

歯を大きく汚染しながら歯髄へと向かい
神経を汚染。その神経に沿って歯根の先の骨も汚染。
歯が揺れたり、顔が腫れたり、噛むと痛かったり、
ときには何年も無症状で自覚できないままでいることもあります。
それが一般的な虫歯の進行状態です。

もし歯がミルフィーユのような層になっていたのなら
硬い方が良いのかもしれません。
1層やられても次の層が抵抗するからです。

しかし人間のエナメル質を突破した先にある象牙質は
蜂の巣のような筒状が連なってできています。
(待合室のボードにはこの顕微鏡写真が貼ってあります)
(著作権に引っかかるのでブログには貼れません。
気になる方は少しは出てくるので検索してみてください)

さて、歯が硬くて強いということは
この筒状構造が硬くしっかりしているということでもあります。
虫歯菌の持つ「象牙質の筒を壊して周囲に広がる力」
に硬さで抵抗できるということ。

それは一見良い事のように思えます。
しかし
筒状であるということは、空間があるということです。
周囲に広がらず、開いている空間に沿って進行する。
つまり
「見えている汚染範囲よりも
圧倒的に深いところまで汚染されている」
ということが起こります。

削ってみたら思ったよりも深い。
という人ほど歯が硬い。
小さく見えたけれどかなり深い。
なんていうことも多いんです。

小さいからと見逃されてしまうと
深部まで入り込んで危うく神経に達するほどだった
なんていう冷や汗ものなことも起こります。
見た目は小さい虫歯です。
削ってみて深さにビックリします。

ただ、そういう歯質の人だと
長く携わった経験的に知っている患者さん相手なら
小さく見える虫歯も
すぐに治療しましょうとお話しするでしょう。
しかし「初めまして」の初診で見抜くには
レントゲンでもわからないこともあるので
難しいと言えます。
虫歯多発傾向の人ならば
大きい虫歯から削ってみた手応えや感覚から
小さいものもやるかどうかを判断するでしょうが
たった1つしかなかったとしたら・・・
何でもかんでも削ると判断する先生の方が
正しいということも起こります。
再生力を活性化させて・・・とする先生だと
間に合わない可能性も出てきます。
実に難しい診断と治療法決定となるでしょうね。

また、虫歯の話ではないのですが
硬すぎることによって
噛む力をショックアブソーバーのように
受け流すことができなくなり
御飯茶碗同士をぶつけたときののように
パキッと割れてしまうこともあります。
長年にわたる「くいしばり」のある方
なんかの特徴的な歯の変化です。

硬い=正義で良い事
では必ずしもないのです。

ある程度の硬さがあって、
虫歯菌に対する初期の抵抗力があるが
けして硬すぎることなく
わずかながらに噛む圧力を受け流す弾力を
兼ね備えていること
が良い歯の1つの条件だと考えます。

次回は別のアプローチでとらえてみましょう。




カラフルあっぷるいーと3.JPG

posted by あっぷるいーと いんちょう at 19:11| Comment(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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