2017年05月01日

2017年5月の予定&オーラルフレイル&吉音祭

2017年5月の予定。

 6日(土曜) 休診
17日(水曜) 19時終了
23日(火曜) 午前休診・午後から通常診療

5月1日・2日は通常の診療となります。
GWは3日(水曜)〜7日(日曜)とします。

今後しばらくは落ち着いた日程となるでしょう。
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ということで、今回こそは続きのオーラルフレイルの話。

口の機能の虚弱状態とは、どんなことだと思いますか?

〇 滑舌低下(かつぜつ=言葉を明確に発音する口や舌の動き)
〇 食べこぼし
〇 (わずかな)むせる
〇 噛めない食品が増える
など、治療したり訓練すれば治せる状態の機能低下を指します。

このまま放置すれば完治はできないかもしれない
という境界ラインともいえるでしょう。
食べられないものが増え、食べることが億劫になってしまうと、
栄養不足になり体力や免疫が落ち、余計に活動しなくなり、
社会から孤立してしまう。
ロコモティブシンドロームなどへ進行する身体のフレイルが始まる。
もし誤嚥(肺に飲食物が入ってしまう)が起こってしまえば
生命の危機ということも。
そうならないため、そうさせないために、危機を早めに察知しよう、
という指標がここの最も大切なこととなります。

舌が動かない、飲み込めない、常にむせる、噛めない
栄養摂取ができなければ生命を維持できません。
最悪は入院して点滴・胃ろう・経鼻挿管となりますが、
その前の段階のことは知る人ぞ知るではないでしょうか?
特別養護老人ホームなどでは
口から栄養摂取できなくなったら
別の施設に転居しなければならないところもあります。
それだけ自分の口から食べられるかどうかは重要なんです。

20170321_114247.jpg

写真の献立は、
ちらし寿司・五目豆腐の煮物・焼きナス
・澄まし汁(そうめん・糸三つ葉)・イチゴ・牛乳です。
どれがどれかは想像はできますが見た目だけでは断言できまさんね。

その人の摂食嚥下能力に合わせて、
刻み食・極刻み食・ミキサー食(施設によって呼び方は変わる)など
食べ物の形態を変えてでも口から食べられるようにするわけです。

なぜ口から食べることが大切なのでしょうか?
@味わいや色・形、匂い、噛むなど食事自体が五感を使った行為で脳機能を保つ。
A噛むことで唾液分泌を促し口腔内の衛生を保つ。
B噛むことでの刺激が胃腸を動かし、実際に食物が運ばれ消化吸収することで
胃腸粘膜の萎縮を防ぎ、胃腸免疫を高め、感染症予防になる。
C食べることでの幸せや喜びの実感。
細かく言うともっとありますが、
脳機能・免疫機能・心理的作用という高齢者の低下しやすい
3つの要因に大きく関与します。

ただQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上というだけで
何でもかんでも口から食べさせるということが正しいわけでもありません。
水を飲むことすら危険になることもあります。
「とろみ」の濃度を調整して一番安全な状態を探り出す必要がある人も多い。
一見食べているように見えて、
口に中にたまっているだけで飲み込めてない人もいます。
無理に与え続ければ窒息します。
一見噛んでいるように見えて、
丸飲みになっている人もいます。
当然無理に与え続けると窒息する可能性が高まります。
だからこそ専門家の介入が必要なのです。
摂食嚥下の専門家は、歯科医師や言語聴覚士。
ただ、歯科医師なら誰でもできるわけではありません。
また、言語聴覚士では歯の状態の改変はできません。
毎週診ることもまず難しいので、施設職員やご家族の協力は不可欠です。
総合的複合的アプローチで支えあうことが必須です。

そこでまずオーラルフレイルにならないためにはどうすればよいか考えてみましょう。

廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)という言葉を知っていますか?
老いも若きも関係なく使わない機能は退化していきます。
特に筋肉や骨は顕著。
重力から解放された宇宙飛行士は、
地球に戻ってきたあと数か月はリハビリが必要になる
という話は聞いたことがあるでしょう。
圧力のない宇宙生活が長いほど、
骨はスカスカ、筋肉はダルダルになってしまう。
動かない生活というのは、
筋肉や骨に適度な刺激が加わらない生活ということと同義で、
廃用性萎縮を起こすのも当然。
ただそれを「老化」とイコール扱いにする人が多いというだけです。
高齢者の筋骨隆々のボディービルダーが異常ではなく、
鍛えれば歳をとってもそれだけの肉体が維持できる能力を
「人体」は持っているのです。

では口の機能の萎縮する原因とはどんなことなのでしょうか?

最たるものを2つあげると「社会からの孤立」と「歯の放置」です。

他人と会わない、会話などのコミュニケーションをとらない、
など本当に1日5分すらも言葉を発しない人はとても危険です。
と書くと
10分はしゃべっているから大丈夫という人も出てくるでしょうが
カーブスなどのフィットネスジムなどでも30分は最低ラインですよね。
できるところからでいいので、気になる方は考えてみましょう。

ただこの現象は高齢者だけの問題ではありません。
最近は若者のカラオケ離れが起こっているようで、
平日の日中30分10円というカラオケ店も出てきたそう。
歌うことでも口は使うわけですが、
声を出す、音程やスピードを合わせるなどは脳トレにもなるので
皆様におすすめしています。
まぁカラオケでなくても
野球やサッカー、剣道やバレーボールのように選手として、
または応援として声を張り上げているならよいのですが、
LINEやインスタグラム・ツイッターのような
SNS中心で会話もしない若者が増えると、
数十年後のオーラルフレイルへとひた走ってしまうかもしれません。

社会の働き方も変わってきてノマドワーカーなど
オンラインビジネスのスタイルも増えています。
コミュニケーションと言ったらオンライン?
キーボードでのメールが当たり前?
プライベートで声を出していればよいでしょうが
意外と趣味が読書やテレビ・ネットサーフィンばかりじゃ
危険かもしれません。
元気な居酒屋のアルバイトをしているほうが
口の機能の劣化としては安心できるのですが。
(読解力のない人が読めば非難されそうな
言い回しになっちゃいましたね。
口を動かす・・・単なるガムを噛めば解消される問題ではありません。
ということの大切さを忘れないでくださいね)
よく書くことですが、PCを多用したお仕事は、
猫背からくる「くいしばり」になりやすいもの。
歯が歪にすり減って噛み合わせも狂いやすいので注意しましょう。

会話を交わすことは瞬発力も要求されます。
相手の言葉を瞬時に理解し返答することで会話の応酬が成り立ちます。
脳のリハビリとしても大事ですが、口の機能維持にも重要です。

続きはまた次回に。

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余談ですが
昨日4月30日に行ったコピス前での演奏ステージが
本日5月1日発刊の東京新聞(多摩ページ)で
掲載されていました。
最高齢80歳のシニアバンドという扱いで。
ちなみに私はトランペットの後ろで見切れています。
よく見ると左足だけ載っています。
東京新聞Web版もタダで見れるところにあるので
興味があれば検索してみてください。
(転載は問題になるといけないのでしません)

あいかわらず晴天過ぎで暑く、
突風も吹き4回も楽譜が飛ばされ、
MCもするので休む暇もなく、
いつも通りの大変だけど楽しい時間となりました。
また秋にやるでしょうけど、
9月末のひょっとしたら土曜日になってしまうかも?
仕事に影響でたらごめんなさい。

吉音祭は7日まで。仲間内のバンドも多数いるので
ぜひお楽しみください。


カラフルあっぷるいーと3.JPG



posted by あっぷるいーと いんちょう at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 全身に関わる歯科の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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