2013年05月19日

集団検診の見落としに注意

そろそろ新年度も始まり、
学校や会社などでも歯科検診が行われているでしょう。

私も今週には、中学校の歯科検診に行くことになっています。

地域イベントなどでの無料歯科検診もそうですが、
ハッキリ言って、
クリニック内で行う歯科検診と、同じレベルでは出来ません。

なぜって、「見る」ことですら条件がベストではないから!

灯りは、ペンライトなどで足せるからイイのだけれども、
ツバを吸うことも、吹き飛ばすこともできないことが
最大のネックです。

たぶんこんな内容を話すようなブログ等はないでしょうから、
具体的にお見せしましょう。


20130518180830-11.jpg

この写真は、普通に口を開いてもらっただけの状態です。
結構綺麗な歯って感じがしませんか?

その歯に、風を吹きかけて乾燥させると・・・

20130518180843-11.jpg

こんな感じになるんです。
噛む歯の溝にある黒いスジがわかりますか?
これぐらいが、C1(しーいち)というレベルのムシバです。

・・・とはいえ、単なる「汚れ」ではない、とは
まだ言い切れない状態なので、
本来なら、細い針の形をした道具で触って確かめる必要があります。

つまり、診療台の設備と同じくらい条件が整っているなら、
細かいところまで検診できますが、
ミラーとペンライトしかない場合は、
それなりの、
一定レベル以上の悪いものしか
判断出来ない場合があるということ。

言いかえれば、
集団検診で発見できるレベルの虫歯は、
さっさと治すべき、悪い状態ということです。

逆に、細かい状態まで気にする
歯を大切にしようという意識の高い人は、
集団検診レベルでは見落としてしまうものを、
クリニックでの検診で発見するようにしましょう。

もう一度、同じ歯を比較してみましょうか。
ぜひ拡大して見てくださいね。

20130518180830-1.jpg

10秒も風を吹きかけて乾燥させると、
「歯」本来の状態が正しく浮かび上がってくるんです。

これは、「口腔内」や「入れ歯」などに付いた
歯石や着色を判断するにも必要です。

ぜひ入れ歯の方は、一度洗ったら乾拭きして、
歯石が残っていないか確認しましょう。
結構、濡れている時には気づかない歯石があるでしょう。


・・・余談ですが、この歯の写真だけでも、
くいしばりや顎関節症の兆候が見られます。
この状態なら、確実にどんな癖があるかもわかります。
ウチなら、まず悪癖の改善から始めるでしょう。

その改善方法は…
歯科で聴くことはほとんどないようですが、
ヨガの先生から聞いたことがある、
と言っていた患者さんがいました。
もちろん顎関節症の改善方法という意味ではなく、
人間本来の「ある部分の正しいポジション」を
指導されただけのようですが、
それが顎関節症の治療にも大事なんです。

面白いですよね、ヨガと歯科の共通点です。


・・・本題に戻りますが、
集団検診はあくまでも
悪化しているものがあるかを判断する目安です。
もちろん検診する側もプロですから、
極力、見落としはしません。
(治療に値するかどうかの判断に悩む程度の
小さい虫歯は見落としがあるかもしれませんが。)

でも正しく状態を把握したいなら、
クリニックでの検診を受けましょうね。


カラフルあっぷるいーと3.JPG






posted by あっぷるいーと いんちょう at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯・虫歯に類する話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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