2011年02月08日

遊びからうまれる歯科トレ1

節分ネタがあったのに、書く間がなかった…来年に繰越です。

この前、元巨人軍ピッチャーの角(すみ)さんのインタビューを受けた時に、
「趣味は?」「今後将来どうなりたい?」「何か欲しいものはないの?」
なんて尋ねられ、
「趣味は仕事」「将来はクリニックを発展・進化させたい」「ほしいものは歯科器材」
と答え、あきれられてしまいました。

歯科医療ってのは、単なる虫歯を削るだけ、歯を綺麗にするだけ、入れ歯を作るだけ、
・・・って思っている人にはわからないでしょうが、
視点を広く持つと、ありとあらゆる能力を要求され、
どんなに高みを目指そうが、次から次へと登りたい山が見えてくるんです。
そのためのスキルは、歯科治療にだけ目を向けても足りないものもある・・・。


例えば、私は小学校5年の時から大学の2年まで、ドラム(楽器)を習っていました。
その経験が、今では、噛み合わせのわずかなズレも、強さの違いも、見逃さない高感度センサーのような役わりを果たしています。
こればかりは、歯科医師数人に教えてみましたが、真似できませんでした。

少林寺流拳法や、柔道・剣道、合気道もちょっとかじっていますが、
そんな武術の基本、体幹の感覚と丹田への気の込め方なんかは、
治療における精神集中と、カラダを診る目を養う基盤となっています。

様々な経験や、遊び、歯科以外の学び、
・・・すべてが、歯科治療に活用され昇華していく感覚です。

100円ショップのグッズを見ても、「これ治療やリハビリに使えないかな?」
なんて考えてしまう・・・。

子供やそのお母さんに、どうやったら、うまく伝えてあげれるだろうか?
そんな事を真面目に考えて、小学校教諭のための本なんかを読んでみたり、
話し方を工夫するために、小説やシナリオの書き方を学んでみたり・・・。

趣味が広がるのか? はたまた、歯科医療者としての幅が広がるのか?
その線分けは難しい。

歯科医療としての専門分野の探求も、高度医療化も、
むずかしいと思うよりも、素晴らしいと感じることが多い。
そして、様々な遊びを含めた経験があるからこそ、モノにできるスピードが速くなる。

仕事は仕事、趣味は趣味・・・と言える人が信じられないくらい、
私にとって、両者がリンクしているわけです。


今回のブログでは、かつて若き歯科医師を教えていた時に、試してみた、
小説作りという、遊びをご紹介しましょう。

彼が、患者さんにどう話していいかわからない、病気の説明がちゃんと伝えられているのか不安だ、と悩みを口にしたことで、思い付いた遊びです。


基本的には、伝えるべきことのポイントを整理し、伝わりやすいようにストーリーを作る、練習になればいいかなぁ、と思ったことですが、完璧に脱線して楽しんでしまっています。

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まず小説のスタイルを決めます。
今回は「怖い話」というものになりました。

次に、織り込むキーワードを3つ考えることにしました。
このときは、「雪だるま」「ベクトル」「夏」です。

ページ数に制限はなく、テーマも自由。

これだけの条件で、1つの小説を書いてみよう・・・。

どこかの社員研修でやってみるのも面白いかもしれませんが、彼は4週間かかって以下のような小説を書いてきました。
一応本人の許しをもらったので、そのまま掲載しちゃいます。

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2009年2月7日 提出分
  タイトル       バレンタインデー


 2月初旬。道行く人たちはコートを同着も羽織り、寒そうに歩いている。そんな中、腕を
組みながら仲よさそうに歩く2人の少女がいました。
「ねぇ、あそこも見てみようよ〜。」ひときわ甲高い声がショッピングモールに響き渡り
ました。
「もうかんべんしてよ、まりっぺ。」私は目を細めながら答えました。
「今日は、千夏がバレンタインの買出しにどうしても行きたいって言ってるから付いてきてるんだよ♪」まりっぺは派手めのファッシヨンそのままのキャピキャピな感じで答えました。

 そんなまりっぺに街の男たちは皆熱い視線を送っていました。それもそのはず。
抜群のプロポーションに小悪魔的な笑顔。芸能関係のスカウトに声をかけられるのも珍しいことで
はありませんでした。
私たち2人はおじさんが1人で入れないようなおしやれなショップに入り、自分のあげるチョコを物色し始めました。
「千夏〜、本命チョコ決めた〜?」まりっぺが聞いてきました。
「うん。」私はうなずきました。
私には彼氏がいて本命チョコといくつかの義理チョコを買っていました。

まりっぺはというと義理テョコの中にひとつだけ高価そうなゆきだるまのような形をしたチョコを買っていました。まりっぺに彼氏がいないことを知っていた私は「あれ?まりっぺ、それって本命チョコ?」と聞きました。
「まだ付き合ってほいないけど、好きな人はいるよ。」と嬉しそうにレジに向かっていきました。
私はそんなまりっぺを自分のことのように嬉しそうに見つめていました。

2月14日。学校はいつもと違う雰囲気をかもし出していました。
そわそわしている女子たちの中で無意味に緊張している男子たち。
そんな中、私とまりっぺはチョコを配っていました。
「はい、千夏!」席も隣同士の私たち2人は自分の席で義理チョコを交換し始めました。
私たちのまわりでは女子同士での交換も当たり前でした。
「あれ?まったく同じやつ買っちゃったね。」なんと私たちほまったく同じチョコを買っていました。それでもせっかく買ったのでチョコを交換しました。
キーンコーンカーンコーン・・・・
数学の授業が終わり黒板のべクトル方程式を写し終わると掃除の時間です。私は自分の周りをほうきで掃いていました。
「いてっ」机につまずき私は尻餅をついてしまいました。
「ん?」私のお尻の下にはぺしゃんこにつぶれたチョコが。
「これは私がまりっぺにあげたチョコじゃん」私はまりっぺの机につまずきチョコをつぶしてしまいました。
「あちゃ〜。でも同じやつだから私がもらったのにすり替えておけばいいか」そう思い、私はまりっぺの机に自分のもらったチョコをそっと置いてつぶれたチョコを自分のバツグに入れました。


翌日学校に行くと、「あれ、昨日チョコ食べなかったの?」まりっぺが聞いてきました。
私はおかしなことを聞くなと思いましたが、昨日チョコをつぶしてしまったことをいうのもめんどくさいので「昨日忙しくて食べれなかったから今日食べるよ。」といいました。
「・・・・ふ〜ん、そう。」まりっぺはそういうと、無表情で立ち去っていきました。


次の日、私はいつも通り登校しましたが、教室に入ると何かが違っていました。
みんな険しい顔をしています。泣いてる子もいます。
「おい、まりっぺ死んだらしいぞ!」男子の声がはいってきました。
私には今何が起こっているのかまったくわかりませんでした。
まりっぺは今朝自殺したそうです。遺書はなく死因は青酸カリでした。
「何で私に相談もなしに…なんで気づいてやれなかったんだろう」その日から私はずっと自分を責め続けました。


「ねえ、千夏。ちょっと相談があるんだけど…」彼氏にそういわれたのはまりっ人が死んで1週間後のことでした。
「俺、ずっと言えなかったんだけど、実は前からまりっぺにずっと付きまとわれてたんだよ。
それがちょっと異常でさ…。あいつとおまえどっちか選べって。バレンタインの時もまりっぺからチョコもらったんだよね、ゆきだるまの形のやつ…。その中に入ってた手紙なんだけど。」そういうと彼氏は私に手紙を差し出してきました。
その手紙には『明日から私たちずっと一緒だよ』と書いてありました。そこで私は気づいてしまったのです。青酸カリは私のもらったチョコに入っていたんだと。

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内容的には面白くありませんか?


彼は提出日間近にバレンタインデーがあったから・・・という理由で、こんな小説にしたのだそうです。
私も、もうじきバレンタインがあるので、この小説をブログにアップしてみようかと思い立ちました。


伝え方は拙いし、プロットから粗さが目立つなぁとは思うものの、初にしては良くできている。
怖い話なの?と思われる方もいるでしょうが、彼いわく、
女同士の友情ほど怖いものはない・・・だそうです。


本当は、この小説を、細かく分析して、このままの内容で、私なりに書き直したものを、翌週までに用意したのですが・・・、

ブログが長くなりすぎるので近日公開ということで・・・。

その間、もし時間がある方は、ご自身でも書いてみたり、この彼の小説を書き直してみたりして、楽しんでください。


カラフルあっぷるいーと3.JPG


ラベル:遊び 歯科 小説
posted by あっぷるいーと いんちょう at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯医者の遊びトレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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