よくコーラなどは、あの【糖分】だけが問題だと思われてしまいがちですが、『ムシバ菌』を元気にしてしまう要素が2つあるのです。
それは【甘さ+酸性という環境】。
酸性・中性・アルカリ性 を知っているでしょう。
Ph7(ペーハー7)を中性として、それより低い数字(Ph3など)を酸性、高い数字(Ph8など)をアルカリ性と分けています。
歯はPh5.5よりも酸性に傾くと、ゆっくり溶けていきます。
専用のPh測定器で実測した結果、コーラはPh2.4でした。完全に歯が溶けるレベルです。
さらに放置し「気が抜けた状態」となった6時間後・12時間後・24時間後にも再計測しました。
すべてPh2.4でした。
気が抜けたコーラは、黒くて甘い砂糖水でしかないように見えても、その液体は酸性なのです。
口の中は、唾液の働きで中性に近い状態に維持してくれています。
だから唾液の働きがしっかりしているならば、時間とともにコーラの酸性も中和してくれます。
けれども、寝ている時間は、誰もが唾液が出にくくなる時間。
寝る直前にコーラを飲む習慣が多ければ多いほど、歯を溶かし続ける時間が長くなる・・・。
これも病気の一種で、病名は『酸蝕症(さんしょくしょう)』といいます。
そうなれば、ムシバ菌が歯を溶かすのも楽になるので、どんどん虫歯も悪化。
実は、近年ブームの『ハイボール』もウイスキーの【炭酸】割り・・・で酸性。
とくにアルコールなため、酔ったまま寝てしまうことも・・・。
ついでにビールも計測してみると、『Ph3.7』でこれまた酸性。12時間後も変わりませんでした。
とくに成人の場合、晩酌をする人が多い。
頻繁に飲酒したまま寝てしまう人ほどほんとは怖いんです。
「酔ったまま寝ちゃダメ!」「せめてブクブクうがいして!」
こう伝えなければならない患者さんも大勢います。
虫歯にならなくても、歯が溶ければ「噛み合わせ」が狂います。
子供から大人まで、みんなで注意しましょう。
(Phレベルはこれからも随時計測していきます。しかし計測した商品名に関しては、今後ともネット上で発表することはありません。どうしても知りたい方は、院内冊子でご覧ください。)
