2020年06月03日

2020年6月の予定&顎関節症講演4回目

2020年6月の予定

 2日(火)19時終了
 3日(水)19時終了
23日(火)19時終了
26日(金)16時終了

残念ながら20日(土)に予定していました
「よい歯のためのつどい」はコロナの影響により中止です。
また来年の開催を目指しますのでよろしくお願いいたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

顎関節症の講演第4回目です。
前回から気にしたまま2カ月待たれていた方がいたらごめんなさい。
過去のブログには答えがあったはずなのですが、
ちゃんとまとめたような書き方にはしていませんものね。
では回答含めて続きをどうぞ。


猫背は肩甲骨が外側の上方にズレたままのことが多いので
内側の下方へ引き寄せるようにストレッチしましょう。
ちゃんとできると、胸の真ん中が前の上方に
引き上げられたような感じがします。

その時の「舌の位置」はどこにありますか?

実はこの位置によって誤嚥しやすい状態になっているかどうか
を判断することができます。

人体には舌骨というものが存在しますが
別に舌の中にある骨というわけではありません。
下顎の形に添うように筋肉で宙吊りになっている骨です。

この舌骨にくっついている筋肉が
舌に繋がったり
下顎や胸骨につながったりしているのですが
実は肩甲骨にもつながっています。

つまり舌と肩甲骨は「舌骨」を介して連動しています。

そして舌の根本にあたる舌根と喉頭蓋がつながり
舌骨と喉頭蓋も舌骨喉頭蓋靭帯などを介して連動するため
「喉頭蓋」という気管と食道のどちらかに振り分けるフタの
動き方に関与します。

簡単に言うと
舌の動きが悪ければムセやすく、
猫背などの姿勢の影響もかなり関わっているということです。

姿勢が、筋肉の連動が、悪いと誤嚥しやすくなるわけです。

正しく飲み込めないと栄養になりませんし、
誤嚥は死因ともなりえる怖い状態です。
普段から全身運動やストレッチはしましょうね。

噛み方、日頃の口の閉じ方、日常の姿勢、
誤嚥の原因はそんないつもの悪い癖で悪化することの
積み重ねなのです。


また話は少し違う方向から進めます。
顎関節症を「口が開かなくなる病気」と説明する人がいますので
正確ではないということを正しておきましょう。

正常な開口度合とは
人差し指から小指までの4指分の厚み程度
縦に開くことが正しい可動域です。

顎関節症になっても3.5指分程度開く人はざらにいます。
顎関節症1〜3レベルの人の方が開口しにくい状態に
なりやすいわけですが
それも筋肉の硬直程度に関わっている場合が多い。

それに関わる形でもっと開かなくなるのは
後頭骨と頸椎に可動制限がある場合!
小指1本分も開かなくなることさえあります。

これは骨の変形やそれらにくっつく筋肉の硬直など
様々な原因がありますが
この状態になってしまえば口の中からアプローチして
治療することは不可能です。
もともとの原因に歯並びのズレがある場合が多いのですが
口が開くようになってからでなければ治せません。

そのため治療の順番として
整形外科で骨性の歪みを把握してもらい
筋肉がメイン治療となるならば柔道整復師に通い
根本たる頭の歪みの原因となっている歯科治療を受ける
という順番で正していかなければ完治できません。
ただすべてをクリアするには数か月〜数年がかり。
だから口が開かなくなる前の
初期段階で歯や悪い癖を治してほしいのですが。

もし口が開かなくて食べられない状態であるならば
死んじゃいますから緊急入院の適応となります。
頸椎ヘルニアなども併発しやすいでしょうから
それらが一段落してから歯科にご相談されると良いと思います。

ウチの場合よく
「歯医者さんなのに身体のことから注意してくれてありがとう」
と言われることが多いのですが、
顎関節症の場合、
「歯を治さないと治せないもの」と
「身体の原因が深くかかわっているもの」が混在しています。

今、再びのブレイクを果たした
俳優・サックスプレイヤー武田真治さんは
顎関節症で苦労された経験のある有名人であり、
儚げが売りだった「ナイトヘッド」「南くんの恋人」(初期)
など今の30代以下は知らない時代から比べると
マッスルが売りの新たなスタイルに変貌されましたが、
その変貌に顎関節症が関係していたと公言されているようです。

仕事のストレスから、顎関節症になり、サックスも吹けなくなり、
簡単なセリフもつっかえ、追い込まれ、やせ細り、うつ状態に。
歯科で顎関節症と診断され、このままではサックスも吹けなくなる、
「身体全体を鍛えなさい」と言われたことで今に至ると言います。
筋肉を身に着けた武田真治さんは顎関節症も治ったそう。

顎関節を含めた下顎骨は筋肉によってその位置を保ちます。
筋肉のバランスをとることが顎関節症の治療にいかに大切かが
お分かりになるでしょう。
噛み合わせを整えるのもこの筋肉バランスを考えなければ
もっとおかしなことになる。
だから顔の筋肉を触診することが重要なんです。

80歳のボディービルダーもいるように、筋肉はいくつになっても
強くすることはできます。
筋骨隆々を目指すわけではなくても良いのですが、
衰える、アンバランスに歪むことは、様々な弊害を及ぼします。
運動を大事にしましょうね。

とはいえ、このコロナ時代。無理はできません。
「目的の二重性」という言葉はご存知でしょうか?
顎関節症を治したいから運動をしよう。では弱いんです。
サックスを吹きたいから。セリフをちゃんと言いたいから。
まだ役者でいたいから。
など目的は多いほど良い。

普段、歩くこともあまりなかった高齢者が、
このコロナ騒動を受け、
トイレットペーパーが売っていないか、
マスクはないか、
孫の分まで買えないか、
と出かけている方も増えました。
目的意識は人それぞれですが、複数あり、
それに至る過程として「やるべきことがある」だけ。
であれば苦にはなりにくいんです。

まだちょこっと続くのですが、
キリがいいので今回はここまで。
次回に続きます。




カラフルあっぷるいーと3.JPG





posted by あっぷるいーと いんちょう at 12:51| Comment(0) | 歯・噛み合わせの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする